めざましさんの映画レビュー・感想・評価

めざまし

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半落ち(2003年製作の映画)

3.8

横山秀夫原作の小説を映画化した作品。
刑事がアルツハイマーの妻を殺害した。取調べには素直に応じるが、犯行後の「空白の二日間」については頑なに黙秘する。さまざまな登場人物が「空白の二日間」を探るが、そこ
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田園に死す(1974年製作の映画)

4.1

昭和の伝説のマルチタレント寺山修司が監督し、制作した作品。
ある時は詩人として、ある時は劇団天井桟敷の座長として、ある時は競馬の解説者として活躍した寺山が、遺憾無くその独特な芸術性を発揮し、詰め込んだ
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野良犬(1949年製作の映画)

4.0

黒澤明監督作品。警察の銃が盗まれた!持ち主の三船敏郎演じる新人刑事が、ひたすらそれを追う!地道に歩き回り、銃を持つ犯人に迫ろうとする!
「一匹の狼のために傷つくたくさんの羊を忘れちゃいかん。」というセ
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四十七人の刺客(1994年製作の映画)

3.9

市川崑監督作品。浄瑠璃や歌舞伎でも人気の「仮名手本 忠臣蔵」を映画化した作品。
時代を彩った名俳優たちが揃って出演していて、個人的には嬉しい作品。討ち入りのシーンはやはり迫力があり、見応え抜群である。
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めし(1951年製作の映画)

4.1

成瀬巳喜男監督作品。成瀬自身の代表作の一つでもあり、円熟期を表した映画。
結婚生活に理想を抱き、周囲の反対を押しきって嫁いだものの、家事を毎日こなす女中のような生活に嫌気が差し始めるという、倦怠期の夫
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浮草(1959年製作の映画)

4.0

小津安二郎監督作品。家庭内の日常ではなく、旅役者一座を中心に起るトラブルや人情を描いた物語。一座の親方がどうにも不器用で、その生き方が回り回って親方自身の首を絞めたりもするが、最後には報われたようにも>>続きを読む

残菊物語(1939年製作の映画)

4.5

巨匠溝口健二の映し出す、悲劇とも言える恋愛映画。
身分の違う恋と一筋縄ではいかない厳しい役者の道を芸術的にスクリーンに映し出している。菊之助の性格は、人間的弱さを含め非常に人間らしく思え、それがより一
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.9

小津安二郎監督作品であり、遺作ともなった作品。
全編色鮮やかに映し出される小津の世界は見入ってしまう程に美しく、どこで止めても一枚の完成された絵になる程。ストーリーも、切り取った庶民や家族の日常という
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.0

小津安二郎監督作品。長野の田舎育ちで質素を好む旦那とブルジョワ育ちで贅沢を好む妻の生き方の違いとその結末を描いているヒューマンドラマ。人間の生き方や感情が丁寧にスクリーンに映し出されており、美しい芸術>>続きを読む

麦秋(1951年製作の映画)

4.1

小津安二郎監督作品。紀子三部作の一つ。戦前、戦中では当たり前であった大家族制度が、時代の流れと共に核家族へと少しずつ変わる様を描いている。結婚に関する価値観が当時と現在では少し違うため、今見ると、また>>続きを読む

虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

3.6

黒澤明監督作品。能の「安宅」と歌舞伎の「勧進帳」を下敷きに作られた作品。1945年に製作されたが、GHQの検閲により1951年に公開された。義経一行が追ってから逃れるために山伏に変装し、関所を通る物語>>続きを読む

(1985年製作の映画)

4.3

黒澤明監督作品。W・シェイクスピアの四大悲劇の一つ、「リア王」を題材にした翻案作品。カラーになっても衰えない黒澤の描くダイナミックな映像に圧巻。燃え盛る城から降りてくる仲代達矢。馬に跨り血で血を洗う泥>>続きを読む

キネマの天地(1986年製作の映画)

4.2

松竹大船撮影所50周年記念に製作された山田洋次監督作品。脚本には井上ひさしも参加している。松竹の名俳優がずらりと出演しており、松竹のこの作品に対する意気込みが窺える。若かりし頃の名俳優やタレント、特別>>続きを読む

地獄(1960年製作の映画)

4.0

新東宝における中川信夫最後の監督作品。幸せの絶頂にいた主人公が同乗していた車の轢き逃げを発端に不幸に見舞われ、業を深めていく。登場人物たちが現世で悲惨な最後を遂げたかと思いきや、それ以上に悲惨で残酷な>>続きを読む

殺人カメラ(1948年製作の映画)

3.6

ロベルトロッセリーニの第4期の作品。イタリアの島にある街を舞台としており、階段が非常に多く出てくる。教訓的な意味を非常に含んだ作品。始まり方も印象的である。

八月の狂詩曲(ラプソディー)(1991年製作の映画)

4.0

黒澤明監督作品。終戦46年目に公開され、長崎の原爆を題材に描かれている。被爆を体験した高齢者世代と記憶にない世代、戦後に生まれた戦争を知らない世代、そしてアメリカ人という黒澤明の描き出すヒューマニズム>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.2

オーソンウェルズ監督デビュー作品であり、主演作でもある。新聞王として名を馳せた男「チャールズ・フォスター・ケーン」という人物の生涯に迫り、彼の最期の言葉「薔薇の蕾」の意味を探る物語である。当時としては>>続きを読む

荒野の用心棒(1964年製作の映画)

4.0

クリント・イーストウッド主演のマカロニウェスタン映画の金字塔作品。その乾いた世界観と暴力性で世界的ヒット作品となった。黒澤明の「用心棒」を基に作られているため、裁判沙汰にもなったが、結果として黒澤作品>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

4.0

ゴジラ誕生から60年目に製作されたハリウッド版ゴジラ。エメリッヒ版とは打って変わって本家ゴジラらしい見た目をしている。が、少々アメリカンな体型となっている。さすがハリウッドというだけあり迫力もありクオ>>続きを読む

蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)

4.5

ミッキーとミニーの姿が初めて世界に公開された作品。前2作がサイレントで製作されたが配給会社が見つからず、公開出来なかったが、トーキーで製作された今作品が大反響を呼び、前2作もトーキーで公開される事とな>>続きを読む

ギャロッピン・ガウチョ(1928年製作の映画)

3.9

「プレーンクレイジー」に続いて2作目に製作されたディズニーのミッキー作品。ディズニーの最古参キャラクターのピートも出演している。ミッキーが酒を飲んだり葉巻を嗜んでいたりと色々衝撃である。

プレーン・クレイジー/飛行機狂(1928年製作の映画)

4.2

ディズニーの看板キャラクター、ミッキーマウスのデビュー作品。蒸気船ウィリーより製作時期が早いため、この作品が誕生作品と言える。ヌルヌルと作画が動くため、見応え抜群。今のミッキーとは性格が結構違い、時代>>続きを読む

塙凹内名刀之巻(なまくら刀)(1917年製作の映画)

4.2

1917年。今から100年以上前に製作された現存する最古の国産アニメーション作品。4分弱と言う時間の中で100年前とは思えないほど鮮やかなキャラクターの動きや表情が堪能できる。音符や星など現在でもよく>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.0

日本怪談映画の中でも最高傑作と名高い作品。
元禄に実際に起きた事件を基に作られた古典作品のため様々な分野で舞台化されている。
幽霊の表現や不気味さはとても60年前の作品とは思えない程である。

回路(2000年製作の映画)

3.6

黒沢清監督のJホラー。インターネット創成期とも言える時代で、開かずの間から回路を通り、人間世界に現れる幽霊たちの存在は妙な説得力とリアル感がある。余談だが霊能力者が選ぶ、最もリアルな幽霊の描き方をした>>続きを読む

学校(1993年製作の映画)

3.9

西田敏行主演の山田洋次監督作品。諸々な事情を抱えた人たちが教育を受ける場所である夜間学校を舞台とした人間ドラマである。外国人、障害、引きこもり、様々な事情を抱えた登場人物達がエピソードを話すがやはり、>>続きを読む

スウィートホーム(1989年製作の映画)

-

黒沢清が監督を務め、伊丹十三がする製作総指揮を務めた作品。のちにファミコン化されバイオハザードにも影響を与えたと言われている。当時の技術でも中々に凄いクオリティをしており、登場人物のグロテスクな死に様>>続きを読む

復讐 THE REVENGE 運命の訪問者(1997年製作の映画)

3.8

黒沢清監督、哀川翔主演のVシネマ。幼い頃に家族を殺された主人公が刑事になり、偶然にも家族を殺した人物と再会する。絶妙な緊張感を全編に渡って張り巡らせながら淡々と画面が進む。命のやり取りも端的に映し、画>>続きを読む

トキワ荘の青春(1995年製作の映画)

3.8

東京豊島区にかつて建っていた木造アパートトキワ荘で生活し、世に名だたる名作を生み出したレジェンド漫画家達の実話を基にした物語。安孫子先生の描いた「まんが道」ではトキワ荘での生活は明るいタッチで描かれて>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.0

宮崎駿監督作品のルパン映画。当初原作ファンからは不評だったが、のちにルパン映画きっての大人気作となった。劇中に登場するスパゲティはかなり美味しそうである。

ねこぢる草(2000年製作の映画)

4.2

31歳の若さでで自ら命を経ったカルト的人気を誇る漫画家「ねこぢる。」が生前に描いた漫画「ねこぢるうどん」のいくつかの話を元に作られた作品。非常にサイケデリックで難解な内容ではあるが不思議と人を惹きつけ>>続きを読む

静かな生活(1995年製作の映画)

3.7

伊丹十三作品。義弟の大江健三郎の同名小説を映画化した作品。原作小説との相違点はたくさんあるが、単体作品としては面白い。それまでの伊丹作品とはガラッと違った作りをしており、興行的にも失敗したと言える今作>>続きを読む

ドグラ・マグラ(1988年製作の映画)

4.3

日本三大奇書の一つ、夢野久作の小説「ドグラ・マグラ」を映像化した作品。原作のなんとも言えないあの不気味な雰囲気をうまい具合に映画化している。なんといっても桂枝雀の怪演が素晴らしい。お釣りが大量に来るレ>>続きを読む

呪怨 ザ・グラッジ3(2009年製作の映画)

3.0

ハリウッド版呪怨第3作目。海外の監督にバトンタッチしたため、作風が変わっている。伽耶子の妹という新設定は個人的にも評価が難しい。やはり最後は救われない終わり方であるため、そこは呪怨らしさを感じる。俊雄>>続きを読む

呪怨 パンデミック(2006年製作の映画)

3.4

ハリウッド版呪怨第二作目。オリジナルのオマージュは前作よりは少ないが、完成度はそれなりである。伽耶子のイタコ設定はちょっと微妙だが、街中の電話ボックスで白昼堂々と呪い殺すのは衝撃的だった。

THE JUON/呪怨(2004年製作の映画)

3.6

Jホラー代表作の一つ「呪怨」のハリウッド版リメイク作品。海外進出してもその怖さは健在。多少の違和感は感じるものの、のちに日本で製作された呪怨シリーズに比べれば断然に良い作品である。

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