ともぞう

野獣死すべしのともぞうのネタバレレビュー・内容・結末

野獣死すべし(1980年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

松田優作のイカれた目を堪能する作品。室田日出男とのリップヴァンウィンクルの話をしながらのロシアンルーレットは緊張感があって良かったけど、松田優作の演技は大仰過ぎて受け付けず。戦場カメラマンになり、精神を病み、野獣になった。最後はみんな殺し、自分も死んでおしまいという話。

〈あらすじ〉
ある夜、警視庁捜査一課の岡田良雄(青木義朗)警部補が殺害され、拳銃が奪われた。数日後、秘密賭博場が襲われ、暴力団3人が射殺され、テラ銭3000万円が奪われた。使われた拳銃は奪われたものだった。29才の伊達邦彦(松田優作)は、通信社のカメラマンとして、アンゴラ、レバノン、ウガンダなど血と硝煙の戦場を渡り歩き、帰国して退社した今、翻訳の仕事をしている。戦場でめざめた野獣の血、巧みな射撃術、冷徹無比な頭脳の持ち主だ。岡田警部補の部下だった柏木秀行(室田日出男)は、執念深く事件を追い、長身、ガッチリとした体の男という容疑者像を割り出した。そして、伊達の尾行を始める。柏木の尾行をよそに、伊達はコンサート会場で23才の華田令子(小林麻美)に接近したり、優雅な日々を送っている。暫くして、伊達は次の行動に移った。高級宝石店の店員を支払いをするからと銀行に呼び出した。店員が預金カウンターに近づくと、伊達は係の男に、前にいる男に金を渡せと電話をした。係員の防犯の合言葉で、何も知らない宝石店の男は、組み伏せられ、1分30秒後にパトカーが到着した。これは銀行の防犯体勢を調べる伊達の実験だ。大学の同窓会に出席した伊達は、そこで、自分と同じ野獣の血を感じた真田徹夫(鹿賀丈史)と出会い、彼を仲間に入れる。伊豆山中での拳銃の練習。真田はアッという間に腕を上げた。同行した恋人の原雪絵(根岸季衣)が邪魔になった真田は、伊達に促され動く標的として、彼女に銃口を向けた。銀行襲撃は決行された。巧妙に逃走する伊達と真田。追う柏木。銀行に居合わせた令子も射殺して、伊達は野獣の道を突き進んでいく…。
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