陰謀論者X

野獣死すべしの陰謀論者Xのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
3.5
松田優作の死んだ目の演技や感情が爆発した時の演技も最高なんですが、何といっても鹿賀丈史が素晴らしい演技を見せてくれる名作です😄

銀行強盗を画策する伊達邦彦が参加した同窓会の会場でトラブルを起こしたボーイの真田に目をつけるシーン、この時の鹿賀丈史の「ナニ見てんだオマエ‼️」の目のトンでる感じは本当に怖い😅

銀行強盗してる時の伊達と真田の動きや怒声、またあえなく撃ち殺される人たちのオーバー気味な演技がめちゃくちゃ良いし、伊達を追う室田日出男演じる刑事と伊達が静かに対峙して「リップバン・ウィンクル」の話をするシーンは今見ても相当面白い。寝ますか❓😇

あと、逃げる室田日出男を後ろから撃った後に火がついた様に狂い出す伊達が、逃亡先で迷い込んだトンネル内で青姦していたカップルの男を殺して強姦し始める真田を激写しまくっている内に戦場の記憶がフラッシュバックして、敵兵と真田の見分けが付かなくなって射殺するのも最狂感がよく出ています。

コンサートホールで大声を上げた後、銃弾が風を切る音がして伊達が急に崩れ落ちます。これが伊達の妄想による一人芝居なのか、生きていた刑事が執念で撃ち込んだ弾丸なのか、はたまた警察の狙撃手によるものなのかは判断が別れるところですが、やはり松田優作は自滅型の男を演じさせたらピカイチの役者だなと思いましたね😄
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