ちぇるごまる

野獣死すべしのちぇるごまるのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
4.2
ずっと気になっていて、ようやく鑑賞。

人は、どんなに知性や教養を持ち合わせていても、戦場という地獄を目の当たりにすると精神が崩壊していく…。
仕事で戦場に赴いたことをきっかけに心を病んだ主人公を通して、戦争の傷跡が及ぼす影響と反戦を訴えているかのように感じた。

実に見応えがあり、狂気・暴力・哀愁が混在する人物をこれほどまでにリアルに表現出来る役者はなかなか存在しない。松田優作の鬼気迫る演技を見るだけでも充分価値があると思えた素晴らしい映画。
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