真夜中

アフターショックの真夜中のネタバレレビュー・内容・結末

アフターショック(2012年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

前半30分は何も起きません。しかしこの30分こそ重要な前フリ。
この一見退屈に思える前半での主人公グループの行動や言動が、地震が起きパニックと化した後半に「自業自得」「因果応報」といった様々な形で生きてきます。
特にロープウェイでのやりとりの対比は秀逸。
さらに主人公たちの人物像や関係性も30分かけてしっかり描かれるので、後半展開される生き残りをかけたドラマの切迫感が断然高まります。
ただのパニック映画と見せかけて、とても巧妙に計算された脚本だと思います。
地震の恐怖ではなく、あくまでそれをきっかけとした人間同士の争いに主眼が置かれていることを考えると、タイトルの"AFTERSHOCK"の意味するところは決して"余震"というだけではないでしょう。
真夜中

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