真夜中

太陽の真夜中のネタバレレビュー・内容・結末

太陽(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

明らかに万人に受け入れられる映画ではないけど自分の趣味嗜好、感性にピタリとはまってしまった。

「ガタカ」や「エリジウム」と同じく人種差別や格差社会など、現代社会が抱える問題を暗喩した寓話的SFとか、元々こういうのが大好きなんだけど、この映画はそこだけじゃなくて。
本能と理性、理想と現実みたいな人間の根源的な対比まで描かれていて「人間として生きる」という意味を多角的に見つめているのが凄く良かった。
土着的なムラ社会の閉鎖性を感じさせるところなんかはとても日本的だったと思う。

登場人物のひとりひとりが何かしらの象徴であり、その関係性がそのままテーマを語っている。
キャストもその役割をしっかり認識した上でそれに見合った演技をしていたと思う。
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