ヴレア

ばしゃ馬さんとビッグマウスのヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

脚本家を目指してひたすらシナリオを書き応募し続ける馬淵(麻生久美子)は、なんでこんなに努力してるのに駄目なのかと自暴自棄になり、他の人が成功すると妬んだり性格もかなりねじ曲がっている。
しかし、ある日同じく脚本家を目指す天童(安田章大)に出会った事で、色々と変わって行く。
天童は最初いかにも軽薄そうな、吉田監督作品によく出てくるクズ男を思わせたが、意外と純粋かつ真っ直ぐな精神を持ち合わせており、馬淵を励ましたり、時に厳しく接する事で信頼を得て行く。
そんな2人が脚本家を目指しつつも次第に距離が縮まって行く所が面白かった。

天童が馬淵に対し、「もしもの話やけど、シナリオの参考に」と言いつつ保険をかけて告白するシーンがとても良かった。

吉田監督作品にしてはそこまで尖っておらず、ひたすらベタな話が展開されるのでちょっと退屈なのは残念だったけど、登場人物達それぞれの葛藤などはしっかり描かれていたと思う。
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