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V/H/S シンドロームの消費者のレビュー・感想・評価

V/H/S シンドローム(2013年製作の映画)
3.7
・ジャンル
POVホラー/ファウンドフッテージ/オムニバス

・あらすじ
1. 「TAPE56」
女性の盗撮や建造物への侵入及び破壊など悪質な事をしてはそれを映像に収め裏で売ってきた若者グループ
彼らを束ねる男、ゲイリーを介し一行に奇妙な“依頼”が入る
それはとある老人宅へと侵入し指定のビデオテープを盗み出すという物だった
現場にやって来ると老人は息絶えており傍には複数のテレビとビデオデッキが…
それぞれが目当ての品を探す中で部屋に残されたグループの一員ブラッドはその場にあったテープを再生し始めるのだが…

2. 「AMATEUR NIGHT」
友人2人から撮影機能の付いた眼鏡をプレゼントされた内気な青年クリント
彼はそれを装着し3人はそのままナンパをしにバーへ
そこで一行は2人の女性を連れ帰る事に成功
しかし片割れの女性の様子がどうもおかしい
やがて彼女の奇行は異常な物と化していき…

3. 「SECOND HONEYMOON」
車旅でとある田舎町へとやってきた夫妻、サムとステファニー
2人が宿を取りいちゃついていると何者かがドアを叩く
そこにいたのは不気味な若い女性だった
不審に思いながらも無視して過ごす事に決めた彼らだったが寝静まると侵入者が現れる
それに気付く事なく翌日も夫婦は観光を続けるのだが…

4. 「TUESDAY THE 17TH」
毎年1人で来るという湖畔へと恋人ジョーイと友人2人を連れてやって来たウェンディ
4人がカメラを回しながら辺りを散策する中で彼女は突如、「皆ここで死ぬ」と語り始める
初めは冗談だと思っていた3人だったのだがそこに人ならざる存在が出没し…

5. 「THE SICK THING THAT HAPPENED TO EMILY WHEN SHE WAS YOUNGER」
幼馴染で医学生のジェームズと遠距離恋愛をするエミリー
近頃、彼女が暮らす部屋では奇妙な物音がなる事が度々あり恐怖に怯えていた
何がそこにいるのかを知る為、彼女はビデオ通話でジェームズに度々様子を見てもらう様になるとそこには子供らしき何者かが映り込み…

6. 「10/31/98」
ハロウィンの晩、パーティーへと出掛けていく4人の友人グループ
会場である屋敷に彼らが到着するとそこにはまだ誰もいなかった
不気味な雰囲気の漂う中で一行が肝試し気分で屋内を巡っていると1つの部屋で異様な光景を目の当たりにし…

・感想
POV/ファウンドフッテージ/モキュメンタリー強化月間DAY-22
POV系オムニバス作品の代名詞として広く知られたシリーズの一作目
この強化月間自体これを観たくて始めた様な所もあったので期待して鑑賞

全体を通して頻出する映像の乱れがどれも効果的な使われ方をしていて技法としてはなかなか面白かった
作品毎にまるで毛色が違う内容なのも良い
しゴア描写がしっかりしてたりと世界観も悪くない
それだけにストーリーがちょっと大味過ぎるかなぁ…という印象
総合的に「クリープショー」シリーズに近い感じでアレが好きな人にはハマるだろうなとは思った

そんな中でも個人的に比較的好みだったのは3〜5本目
中でも4本目「TUESDAY THE 17TH」での人ならざる殺人鬼の描かれ方は単純に映像として不気味且つ何とも言えない味や格好良さが感じられて良かった
ほぼ全ての作品にどんでん返しがある中で裏切り方としては他の2本の方だったけどどちらもちゃんと胸糞悪く出来そうな感じだったのにオチが投げっぱなしな感じで惜しかった
そういう意味でしっかりと完結しつつ怪異の正体は明かさず終わる4本目が塩梅も一番上手かったかな、と
ストーリー自体はありがちだけど

とりあえずこういうオムニバス作品で2時間弱はなかなか観ていて疲れた…
2作目、3作目は比較的短い様だけど4作目以降は今作に近い長さだし覚悟しないとなぁ…w

音MADみたいなエンディングは普通にかっこよかった!
あとめちゃめちゃおっぱい映画でした
ありがとう女性キャストの皆さん
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