エアール

ストレンジャー・コールのエアールのレビュー・感想・評価

ストレンジャー・コール(2006年製作の映画)
3.4
目的はなんなの?
わたしを怖がらせたいわけ??
いや、おまえの血を…浴びたいんだ…
これはなかなかの変態ぶり、笑


海外で有名な都市伝説
the babysitter and the man upstairsをモチーフにした映画というのは
すでに何本もありますね。
暗闇にベルが鳴るとか、夕闇にベルが鳴るもそうですし、
暗闇〜のリメイク版にあたるファイナルデッド・コールに
今回鑑賞したストレンジャー・コール、と。。
パッと思いつくのでこのぐらいあるので
まだまだ他にもありそうですが。。


正体不明の殺人鬼による連続殺人が相次ぐ中
最新の現場から200キロ程離れた場所に位置するコロラド州ファーンヒル。
地元の高校に通う女子高生のジルは
医師のマンドラキス夫妻に頼まれ
夜子どもたちを家に残して外出する夫妻の代わりに
留守の間子どもたちのお守り役ということで
ベビーシッターのアルバイトをすることに。

人里離れた豪邸で
部屋ですやすやと眠る子どもたちに手を焼くこともなく
邸宅の中を見て回るジルであったが
そこへ突然かかってきた一本の電話。
この電話が悪夢の始まりを告げる。

電話を取り応対するジル、
一方で相手は無言のままですぐさま電話を切られてしまう。
最初は単なるいたずら電話だと考えたジルであったが
15分おきに執拗にかかってくる不審な電話に
次第に恐怖心が募っていく。

不気味なノイズ、不快な息づかい、
ようやく話したかと思えば
意味不明なことを告げられ
さらにどういうわけか
電話の相手はジルの行動を把握しているかのよう。
家の外から見られているか、、
そう悟ったジルはパニックに。
そして気がついてしまう、
いま自分の身に起きていることが
巷を賑わせている連続猟奇殺人鬼の手口と酷似していることに…

この状況をなんとかしてもらうため警察へと通報。
オペレーターに繋がり状況を説明するジルであるが
脅迫されたわけでもなければ、卑猥な言葉を言われたわけでもなく
ほか実害もないため動こうにも今のままでは動けない、とのことらしい。

その後も不審な電話は止むことなくかかってきて
再び警察へ助けを求めるジル。
様子を見に来てもらうことに決まるも
邸宅へ到着するまでにはしばらく時間がかかるという。
今のところ相手から発信される電話が唯一の頼みの綱なので
現場へ着くまでの間
邸宅内の固定機に通じる回線を見張ってもらい
次に不審な電話がかかってきたら
相手の位置を逆探知してもらうことに。
だが逆探知を成功させるには
最低60秒は相手との電話を繋いだままの状態にしなければならず…


得体の知れない人物からの不気味な電話により
精神的に追い詰められていく女子高生の姿を緊張感のある演出でみせてくれる本作。
電話越しの声だけでジワジワと、でも確実に恐怖が迫ってくるこの感じは
嫌いじゃないです、笑

ジルを演じたのはカミーラ・ベル!!
美しい顔も際立ちますけど
彼女のほかに、ケイティ・キャシディやテッサ・トンプソンらもキャスティングされていて
なかなか面白い顔合わせでしたね。
序盤以降では3人一緒のシーンはほとんどないのが
残念ではありましたけど。

邸宅内にはジルや子どもたちのほか
住み込みで働く家政婦や
はなれのゲストハウスには
大学生になる長男がちょくちょく帰ってきてはいたり、いなかったり…

ここを聞くと
自分以外にも人がいるのだから
多少なりの安心感が出てもいいぐらいじゃんってなりますけど
それが全然でした、笑

センサー付き照明が各部屋に設置されており
警備システムだって稼働しているのだから安全なはずなのに
なぜにこんなことになってしまうのか!!

相手の侵入経路も気になるところですが、
この手の作品は
息をもつかせぬ怒涛の攻防戦が目玉であって欲しいところ。
そういう意味ではインパクトがもうひとつ欲しかったところかな〜
エアール

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