てぃらみす

ゼロ・グラビティのてぃらみすのネタバレレビュー・内容・結末

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

何も知らずに初めて予告見た時から気にはなっていましたが、その後アメリカで公開され空前の大絶賛の嵐。さらに日本でも試写会やプレミアなどで公開され、これまた不思議なほど絶賛の嵐。

ということでそれなりに期待して観てみたんですが、うーーーーーん………普通に面白いですがそれ以上でも以下でもなかったです。映像は頭ひとつ抜けている感じはしますが、じゃあこれが文句なしに今年のNo1映画かと言われると、私は首をかしげる派です。

とりあえず観終わって最初に正直に思ったことは「サンドラ・ブロックの喘ぎ声を1時間半聞いてた感じだなぁ…」でしたw臨場感を出すためではありますが、なんだか自分には鬱陶しいだけでした。緊迫感なら個人的には「キャプテン・フィリップス」の方がよっぽどリアルでハラハラドキドキさせられました。

演出があからさますぎるのもあまり好きではありませんでした。例えばストーン博士の姿勢と無重力で浮いているホースが合わさって、まるで胎児のように見えるシーン。絵的には綺麗でしたがあれ必要なのかなーと。
あと「酸素がない!」って言ってる割に喋りまくるし、それなのに酸素の減るスピードが急激に落ちるし、そのへんのリアリティはてきとーなんですかね…。

ストーン博士のキャラも、何だか見ていてイライラ。宇宙初心者なのに、ベテランの指示に即座に従わず後にそのことを後悔。娘を亡くして精神的トラウマを抱えているようですが、そんな人が宇宙にいけるのかと単純に思ってしまいました。

と、ここまでまぁ見事に文句ばかりですがw
宇宙という未知の空間に放り出されたら、人間なんてほこりのように流されるだけで本当に無力で、頼みの綱である無線やら宇宙ステーションが壊れてしまえば、助けを呼ぶ声も宇宙の無限の暗闇に吸い込まれてしまう。その恐怖と絶望的状況を観客も体験できるように作られていたのはなかなかすごいと思いました。
あとジョージ・クルーニー(演じるコワルスキー博士)が超絶かっこよかった!あの余裕っぷりが頼もしくもあり悲しくもあり、とても魅力的なキャラクターでした。
結局ストーン博士の幻想でしたが、戻ってきたときは結構ガチで嬉しかったw
彼はあのまま宇宙を永遠に漂っているのでしょうか…考えると悲しくなってきますが、彼なら「宇宙遊泳の最長記録だ!」なーんて喜んでるかもしれませんね。
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