このレビューはネタバレを含みます
ロブ・ゾンビによる、『ハロウィン』のリメイク作。
『ハロウィン』シリーズは、最新作(2019年版)しか見た事がなかったので、ブギーマン誕生の様子から知れて良かったです。
ホワイト・トラッシュな家庭環境に、クソみたいなイジメっ子…。
マイケルの少年期は、本当に人を虐める事しか能のない連中が登場するので、彼らを惨殺するマイケルはどこかヒーローの様にすら見えました。
ところが大人になると、手当たり次第に人を殺す、殺人マシーンになってしまうのです。
ここが賛否分かれるところで、マイケルの少年時代を描いた事で、ブギーマンの神秘性が損なわれたと感じる人も多いみたいですけど、個人的には、殺人の意図が分かった少年期と、殺人の意図が分からない大人期を対比して見せてるのかな~と思いました。
ブギーマンとなってからは、圧倒的な暴力で人を殺しまくるマイケル。
質実剛健といいますか、派手さはないものの、“デカくて強い”という存在感だけで十分に怖いんですよね。
このスラッシャー映画としては、シンプルな作りが『ハロウィン』の魅力なのだと再確認した次第。
流石に裸の女性を虐めるのは露悪過ぎる気がしましたが、これもジャンルの様式なのでしょうか?
いつかジョン・カーペンターのオリジナル版も見てみたいものです。