Ash国立ホラー大学院卒論執筆

パトリオット・デイのAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
4.1
【日常に潜むテロリズム】

最近ハマってるピーター・バーグ×マーク・ウォールバーグのハンバーグ兄弟第三弾。今作は日に浅いボストンマラソンの爆発テロ事件を描く。

『ローン・サバイバー』や『バーニングオーシャン』で名を挙げて、より政治的でデリケートなテーマに触れることを許されたのだろうか。9.11の陰謀論とかちょっと不味い部分に触れている。それとも、テロリスト達の一般的な考え方としてネガティブなイメージを与えようとしているのかな。(尚更やばい)

いずれにせよ、ピーター・バーグの堅実で、ある意味使い古されたホラー的展開は、今作でも猛威を奮っていた。当時ニュースで見た印象はちょっとしたテロといった感覚だったが、この映画を見た後は世界的な大事件に思えてきてならない。

日本は特にイスラム教徒に恨まれてはいないので自爆の危険性は低いが、カルト新興宗教などヤバい団体がいるのは確か。『AKIRA』の再現にならないよう願う。