深獣九

パーフェクト・トラップの深獣九のレビュー・感想・評価

パーフェクト・トラップ(2012年製作の映画)
3.0
サイコ野郎が持てる技術を惜しげもなく使い倒して、虐殺を繰り広げるスプラッター。

冒頭、いきなり大虐殺が始まりワクワクしたー。虐殺マシーンの仕掛けがかっこいい。
その後、串刺しや人爆弾、顎フック、アイアンメイデンなど期待通りのテクニックで殺しを重ねる様にはおおむね満足だが、数は物足りない。フラッシュで拷問の様子が差し込まれるのだが、こっちももっと見たかった。肉をえぐってゴキブリを潜り込ませようとするやつはエグくて最高だ。

サイコ野郎の死体コレクションも美しい。芸術に対する意志を感じる。また、昆虫標本との対比がグロテスク度を増している。内蔵全部出してかごに入れてるのはよかったし、拷問でゾンビ化した人間を武器に使うのも外道でよかった。

しかもサイコ野郎の強さがハンパない。元特殊部隊所属を彷彿とさせる体術、大きな衣装ケースに人を閉じ込めたまま持ち上げるパワー。虐殺マシーンは手作りなので、大型機械工作の技術もある。骨彫刻を作るアート感覚も優れている。材料も人知れず購入しなければならないので、人に任せるわけにはいかない。大型トラックやフォークリフトの免許も必要だろう。総じてかなり有能である。最後に正体らしきものが明かされるのだが、これらをぜんぜん想像できない。なんでやねん。

バトルシーンが多めでそれはちょっと不満。そういうのを期待してたわけではないので。
まあ、全体的におもしろかったが、人体破壊ピタゴラスイッチ見るなら『SAW』シリーズや『ファイナル・デッド』シリーズのほうが満足度高いかも。

エンドロールの役者紹介が死んでる写真はかわいそうwww
深獣九

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