浅野公喜

パーフェクト・トラップの浅野公喜のレビュー・感想・評価

パーフェクト・トラップ(2012年製作の映画)
3.7
タイトルが違い過ぎる前作「ワナオトコ」の続編。前作主人公だったジョシュ・スチュワートが再登場し、今回は廃ホテルを舞台に誘拐された富豪の娘を何人かで救出に向かいます。

冒頭から廃ホテル内のクラブの客達がコンバインの先端に付いているような刃、あるいは上から潰されることで大量殺戮と観る者を圧倒。前作と比べ拷問要素はやや影を潜め、執拗に殺害を描くというより歯切れよく人間が犠牲になる作風でジョシュ演じる前作からの主人公も相変わらず逞しくあえて外に居る人間を撃つことで警察を呼ぶ等頭が切れ、観てて飽きずに楽しめますがサスペンスホラーというよりアクションホラーにカテゴライズできそうです。ホラーとしてのスリルは希薄になりましたがヒロインは特に活躍するタイプではなかったものの彼女が最後に主人公を救おうとする展開は良かったですし、前作とは「逆」になるラストもスカッとしました。

三作目は2019年から撮影が始まったものの1週間程で中止になったり、セットから小道具が盗まれたり監督のマーカス・ダンスタンがプロデューサー達とコンタクトが取れなくなった等色々ゴタゴタが起きているみたいですが、主人公の父役に「ハロウィン3」や「クリープス」、「リーサル・ウェポン」「ドライブ・アングリー3D」のトム・アトキンスを迎えているそうで完成させて欲しい所。

↓の動画は今作のメイキングですが、スタッフ達が談笑する脇で孤立している?殺人鬼・コレクター役を演じたランドル・アーチャーが「誰も声を掛けてくれないんだ」と愚痴ってるのが少し面白いです。
https://www.youtube.com/watch?v=2-myBYgu5q4
浅野公喜

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