みゅうちょび

パーフェクト・トラップのみゅうちょびのレビュー・感想・評価

パーフェクト・トラップ(2012年製作の映画)
3.3
「ワナオトコ」を観てから随分経ってしまった。けど、1作目の強烈な印象を全く忘れていなかったので問題なかった。こちらはこちらでかなり面白かった!

1観ていなくても楽しめたと思うけど、最後の方の展開はやはり1を観ていてこそ楽しめるかもね。

1のラストでワナオトコに捕らわれる羽目となった主人公アーキン(ジョッシュ・スチュアート)続投で、命からがらの脱出に成功。
ディスコでの凄惨な集団殺戮は、1をはるかに上回るスケールの罠の仕掛けだけど、この段階で1とは随分と方向性が違ってるのが分かる。

ワナオトコは集団殺戮の現場で必ず1人を生きたままお持ち帰り。一体何のために?
これが彼のコレクション。おぞましや〜!

冒頭のディスコでお持ち帰りされてしまった富豪の娘エレナを助け出すべく、まだ傷も癒えないうちに無理やり救出部隊に入れられてしまうアーキン。部隊はワナオトコのアジトに囚われたエレナを助け出すことができるのか?

このアジトには沢山のトラップが仕掛けられているんだけど、監督がソウシリーズの脚本を手がけた人だけあって、なかなか手が込んでる。

前作のファンとしては、殺戮の標的となる一家にこっそりワナを仕掛けて、一人一人その罠にかかって死んでいくのを、ほくそ笑みながら楽しむみたいなキャラが良かったので、こんなに壮大なワナをガンガン仕掛けて、しかも人間を切り刻んで標本みたいにして楽しんだりとか、映画的には全然ありだし面白かったけど、ちょっと期待してたのと違う感は否めなかった。

でも、この主人公アーキン、好きなキャラだな。一作目も、元は腕の良い盗人で、自分の意思に反して、巻き込まれてしまうという役柄で、頼りなさげな面持ちだけど、頭も良く慎重で、なかなか頼り甲斐のある男。今回もアーキンのキャラはそのままで、「またかよ?!なんでこんなことになっちゃてんだよ俺…」って感じながら、またまた知恵とあいたた〜な力技で難関を切り抜けて行くのが良かった。

相変わらず、痛々しいシーンは多い。今回はそこに拷問的シーンが盛り込まれてたりして、お得感はあるし、クライマックスもラストも良かった。ゾンビみたいな人たちはなんか要らなかったな。これでチープ感が出てしまった。

1作目のワナオトコを期待せずに、また別物として観ればより楽しめる。
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