このレビューはネタバレを含みます
これを社会問題として区切っていいかどうかはわからんというか区切ること自体がおこがましいけども。
事前知識がちょろっとだけあったのでそれなりについていけました。
知っててよかった。
その時代を体験してないし、ユダヤ人が被った苦しみもわからない。
だけど、アーレントの発言は間違ってなかったからココからだから言える。
あの時代、同じユダヤ人としてあの発言ができるのは自分の論理に自身があるかどうかではなく、完全に大衆を信じていたからだと思う。
同じ思考をしてくれれば必ず同じ結論にたどり着いてくれるはずだ。
そうでないならば理性的な(学問的に建設的な)反論をしてくれるはずだ。
という。そういう信頼。
ほんと凄い。自分には絶対できない。
尊敬の念を禁じ得ない。