【2017.01.18.WED】
2回目の鑑賞。
感情的になって当然のことを
冷静に正しく見極めることは難しい。
ハンナの感情的にならず
事実を冷静に判断し、
アイヒマンという人物を正しく
理解しようとする姿勢が素晴らしい。
だけどそんなハンナの考えを
受け入れられない友人たちの
気持ちもわからなくはない。
すごく難しい。
どんな人に対しても
自分の考えを真っ直ぐに通す
ハンナが格好良かったです。
ナチスが題材の映画は
どうしても悲しくて苦手なのですが
これを観てアイヒマンという人物に
少し興味が湧きました。
悪の凡庸性。
彼が普通の人であるが故の行動。
自分は命令に従っただけ。
自分では手をくだしてはいない。
ユダヤの人々がこの先どうなるのか
そういうことではなく
列車が発車したら彼の任務が終わる。
悔しいけれど、間違いではない。
私は煙草を吸わないし、
吸おうとも思いませんが
凛とした女性がヒールを履いて
煙草を吸うあの感じは魅力的。
ハンナも、キャロルも、キャリーも。