年の離れた妻を交通事故で亡くしたものの遺された可愛い盛りの娘と共に充実した日々を送る弁護士ジム。
だが、彼には30年間隠し続けてきた過酷な過去があった――。
それは理想に燃えて身を投じた学生運動の暴走の果てに銀行強盗を行い、人を死なせてしまったという残酷な事実だった。
以来、警察の手を逃れ名前も経歴も捨て別人として生きてきた彼だったが、地方紙の新聞記者によってそんな過去が暴かれてしまう。
「自分はまだ捕まるわけにはいかない……」
愛する娘を弟に預け、FBIや新聞記者の追撃を逃れながら彼はかつての仲間たちの元を訪ねてゆく。
固く閉ざされた真実を求めて……。
娘のために孤独な逃避行を続けるある一人の男を淡々と見つめた社会派サスペンス。
監督・主演は往年のハリウッドスター、ロバート・レッドフォード。
なんだかいかにも彼が好みそうな真面目なキャラクターばかりが登場し、まるで映画学校の教科書のような超オーソドックスなストーリーが展開されてゆくなんとも地味な作品に仕上がってましたね、これ。
うーん、さすがにちょっと古臭いっすわ~。
てか、これってハリソン・フォード往年の名作『逃亡者』と展開がほとんど一緒ですやん。
それならそれでもっと個性的なキャラクターを登場させるだとか、もっと政治的に物議を醸しそうな先鋭的なテーマを扱ってみるとか、他にはないこの作品ならではという個性が欲しかったです。
あまりにも地味で古臭いという印象が強いせいで(それにちょっぴり冗長だし)すぐに記憶から消え去りそうな残念な作品でありました。
レッドフォード作品ってどれも作りが優等生に過ぎて、僕とはあまり相性がよくないみたいです。
あ、あと内容とは全く関係ない話なんですけど、レッドフォードの11歳の娘を演じた女の子が同じ歳ぐらいの頃のクロエ・グレース・モレッツにめちゃくちゃそっくり(血縁関係があるんじゃとさえ思っちゃいました)な、かなりのカワイこちゃんだったのがびっくり!
久々に、僕のロ〇コンレーダーにビビッとくるなかなかの美少女に出会えてラッキーでした。
おわり。