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あの頃、君を追いかけたのclementineのレビュー・感想・評価

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)
3.6
 あまり見ないジャンルということもあって「懐かしい感覚の映画だな」なんて思いながら,のほほんと最後まで見た。みんなキャラ立ちしていたり,ベタ中のベタな内容だったりするけど嫌味がない。その理由は最後の花婿との一件につまっている気がして,このバランスがあるからいい塩梅でいい感じの距離でいてくれる映画になるんだろうなと思った。
 作家ギデンズ・コーの実体験をもとに自身が監督となって映画は作られているわけだが,漫画的な感覚も取り入れているそう。(この言い方はあまり好きではないが)いかにも『男子高校生』といった性の発散が散見されるが,当時の台湾の高校では『恋愛ごとも含めたそういうことは大学に入ってから』という通念があったらしく,そう考えると柯景騰と沈佳宜の関係性にも納得がいく。

ギデンズ・コーのインタビュー面白いですよ。
http://www.outsideintokyo.jp/j/interview/giddensko/index.html
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