真っ黒こげ太郎

ルール 無法都市の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ルール 無法都市(2010年製作の映画)
4.5
掟なきこの都市(まち)、誰が裁く!


「此処はニューオリンズなんだ、お前のはお遊戯レベルさ。」

\待てぇ!やめろ~!/ \HA☆NA☆SE!ちくしょぉおおぉぉぉ~!/




ニューオーリンズ警察で日夜危険な犯罪と戦う、元兵士の荒くれ刑事ショーン・ライリー。
悪党との銃撃戦で相棒のデイブが殺されてしまい、失意のどん底に落ちるショーン。

そんな中、裏社会の人間を何度も火で焼く猟奇殺人事件が発生。
ショーンは新任刑事のウィル・ガンツと組み、この事件を追う事になる。

やがて2人は殺人事件を捜査するうちに、凶悪な犯罪集団との戦いに巻き込まれてゆくのだった。




犯罪都市ニューオーリンズを舞台に、凶悪犯罪集団と刑事コンビの戦いを描いた、刑事アクション映画。

監督は「デイライツ・エンド」「ネバー・サレンダー 肉弾烈戦」「ミッション・ブレイブ 欧州警察特殊部隊」等、激しいガンアクション映画に定評のあるウィリアム・カウフマン氏。
主演のジョニー・ストロング氏は今作の後も何度かカウフマン監督とタッグを組んでます。

フィルマを始める前に某所のレビューで高評価だったの事もあり以前見ていた本作。
リアル志向かつ大迫力の銃撃戦に、漢臭さ満点なバイオレンスな内容。
本作と「デイライツ・エンド」で一気に魅了され、カウフマン監督はアイザック・フロレンティーン監督やジェシー・V・ジョンソン監督と並んで、「今後新作が見逃せない、信頼できるアクション映画監督」となったのでした。
(評価の低い作品もあるっちゃあるけど、それはフロレンティーン監督やジェシー監督も同じこと言えるから…。)

最近になって久方ぶりにレンタルショップを眺めてたら、ずっと気になっていたカウフマンの新作が2本もレンタル開始していたので、折角の機会にフィルマ始める前に見ていた過去作を見ることに。


話は王道な刑事バディアクション物。
元○○で心に闇を抱える荒くれ刑事と家庭的な刑事がタッグを組み、凶悪犯罪の真相を探るうちに強大な敵と戦いを繰り広げる羽目になるという、捻りのない王道直球刑事モノ。
物語自体に深みは無いし、内容も徹底的にベタ。

とは言え、漢臭さ満点なハードで緊張感のある雰囲気はしっかりと描けてるし、物語もテンポ良く進むので、終始飽きずに楽しめる。
この手のB級ドンパチ系アクションはシンプル・イズ・ベストな内容の方が気楽に見れて良いからね。


さて、そんな今作の一番の見どころは作中で幾つも展開される大迫力の銃撃戦。
恐らく作品自体は低予算だと思われるが、激しく響く銃声に、弾着や撃たれた役の吹っ飛び方等も見事。
銃の構え方やリロードなどの細かい動作等もテキパキかつ丁寧で、ガンマニアの人も満足できるのではないのではないかと。
(自分は銃に関してはあまり詳しくのでもしかしたら違う所もあるかもしれんけど)

予算相応の小規模とはいえ殴り合いにナイフバトル、火薬大爆破シーンや大追跡、カークラッシュ等も展開され、アクション映画に求めるアレコレをしっかり満たしてくれる。
クライマックスの銃撃戦も展開相まって盛り上がるし、決着のオチも良い感じに無法感満点&溜飲の下がるオチでGood!!!


そんなこんなで久しぶりに再鑑賞してみたが、やっぱオモロイ!!!
王道だけどハードな雰囲気で、アクションもしっかり見応えがある、B級ドンパチ映画としてはかなりの上モノの部類でしょう。

強いて難点を上げるなら、リアル寄りな内容のためアクションシーンの場面でも絵的には地味に見える事と、続編が出かった事でしょうか。
あっちのウケはどうだっかは分かりませんが、この好調さを維持した上で2~3本ほど出してシリーズ化して欲しかったなぁ。

何はともあれ、ハードな刑事アクションやガンアクション映画が好きな人には是非ともオススメな逸品です!!!
ビデオスルーのB級映画ですので過度な期待は禁物ですが是非。

ちなみに今作のエンディングテーマ曲、誰が歌ってるか何となく調べたんだけど、ジョニー・ストロングさん本人が歌ってたのね。w