LEONkei

いつか、きっとのLEONkeiのレビュー・感想・評価

いつか、きっと(2002年製作の映画)
2.0
花言葉が何で存在するのか考えたくなる。

17世紀頃のトルコで文字や言葉ではなく花に思いを託し相手に贈る風習があったとか、日本では明治初期頃にイギリスをはじめ西洋から伝わったとか思いを伝える為に花言葉を添えた。

と、そう言う初まりはさて置きそもそも何故個々の花々に意味付けするのか、人間の美意識や傲慢さなど情念は不可思議な知恵と言える。

それは愛であったり希望であったり、慰であったり償いであったり…。

阿婆擦れ具合が虚しい母〝イザベル・ユペール〟と愛情から見離された娘〝モード・フォゲット〟の行く先は、花言葉も慰めにならない過去を探し前へ進むロードムービー。

しかし逃避した理由を忘れてしまうような展開に困惑する…。

一面に広がった青絨毯のようなネモフィラ(瑠璃唐草)の花畑は青空に同化し、花言葉「あなたを許す」に託す思いを一歩ずつネモフィラを踏みしめ懺悔する..★,
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