8g

悪いやつらの8gのレビュー・感想・評価

悪いやつら(2012年製作の映画)
3.2
税関職員のチェ・イクヒョンは、発見した覚醒剤を暴力団員のチェ・ヒョンべに売る。持ち前のお節介さと人脈を使い裏社会でのし上がっていくが、極道になるわけでも足を洗うわけでもないその半端さが破滅を招く。
『ナルコの神』の味だ!とずっと思いながら観てた。おじさんが口八丁で筋モンと渡り合うところはもちろん、80-90年代K-POP(歌謡曲か)とか、全体的にオレンジっぽい照明とか?

「寄生虫」という言葉がピッタリのおじさんが主人公。でもなんか憎めない。接待が得意な普通のおじさんでしかないから。
イクヒョンの調子の乗り方が、こういうおじさんいるよなーって感じで苦笑いした。おだてられるととことん調子に乗って、注意されたら逆ギレし、暴力に弱い。そしてすぐに立ち直り、また調子に乗りだす。
こんなに血縁(こじつけ)と人脈でどうにかする犯罪映画初めて観た。

ヒョンベ(ハ・ジョンウ)のキレるとヤバい感じが良かった。極道は手が早い方が強い。気だるげな日本語も聞けて嬉しかった。
最後の罵り合いと、声だけの「大叔父」でテンション上がる。
8g

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