ogi

ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界のogiのレビュー・感想・評価

3.8
ラストは静かに心に響く、、ポエムを書くのが好きな女の子の確かな成長を描いた物語。

1945年8月広島に原爆投下されたと同じ頃、ロンドンで生まれたジンジャー(エル・ファニング)
彼女が16歳になる頃の世界は、キューバ危機や米ソ冷戦など核に怯える緊迫する世界情勢となっていた。

そんな背景でジンジャーは、核反対の活動に参加するなど少なからず影響を受けていたうえ、不仲な両親、環境や成長と共に違ってくる親友ローザとの関係、、更には尊敬する父親のまさか…によって、繊細な思春期を迎えているジンジャーは深く思い悩んでいました。

主人公のジンジャーを中心に描かれた揺れ動く女の子の物語は、とても静かながら後半は速度を上げて事態は動きます。
心の成長をしたためたラストのポエム…
静かに、でも心に響くエンディングです。

全てに悩んで苦しみ抜いたジンジャーが確かに成長を遂げる、ちょっと地味かも知れないですが、静かに心に響く物語、、という表現がしっくりきます。
サブタイトル含めた邦題のセンスの良さにに珍しく共感しました!!

観てる側も苦しくなる、とても複雑な心情を抱えたジンジャーですが、エル・ファニングがとにかく見事に演じています。
はじめにちょっと眠くなってしまった自分に反省です^^;
ogi

ogi