病院から抜け出した異常者と、過去の事故により脳に障害のある心優しい使用人が科学者によって双頭人間にさせられてしまう。

双頭人間の双頭具合が酷い。
片方に寄り添ってるだけの二人羽織状態。繋ぎ目はタオルでカモフラ。
その為、バストショットか遠目からのショットでしか映らない。遠目からはマネキンをくっ付けていると悟られない様に片方の顔がほぼ映らない。
この時代特有のダレる冗長な展開が続く。シーンに合わない陽気な曲で始まりシーンに合わないジャジーな曲で終わる。ただの出オチ怪奇映画。
双頭人間やマッドサイエンティスト（※本作は科学者より助手のオッさんの方が良心が無く、狂っているという斬新な構図）よりも、異常者単体の方がよっぽど怖くて不気味だった。

謎手術で頭二つにするお話

ガタイの良いパワータイプの知的障害の男の身体に連続殺人犯の頭をくっ付けたら風紀委員に。
車でイチャつくカップルを絞め殺し、野宿するヤンキー達を撲殺。
知的障害と暮らす女の人が最初から最後まで良い事なくて笑う。

二人羽織男の首の繋ぎはタオルで隠してるし、そもそも首の位置が完全に肩。
動物実験に成功してテンション上がった勢いで手術しちゃう博士が一番怖い。

設定こそバカ映画だけど脚本自体は結構真面目に練られてて、それはそれで惜しい。仮性バカ映画。

• #whdjp

被害者！双頭人間

双頭の生き物…より厳密には、別の生き物に別の生き物の頭を植え付ける…というマッドな研究をしている研究者2名。動物については目処が立ち、次の段階として当然のように人間を考えている様子。

そこにやって来たのは逃走中の凶悪犯。こいつをどうにか退治出来たものの、近場の青年の父が死亡してしまった。一向に父の死体から離れない彼を見かねて薬で眠らせ…。待てよ…手元には脳死の凶悪犯と、もはや身寄りの無い青年が揃ったね。禁断の実験が始まる…みたいな。

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古のホラーらしい良い匂いがたっぷりのマッドサイエンティストと哀しき怪物ホラーになります。事故による脳障害で頭は回らないけど善そのものの青年ダニー…そこに知恵の働きまくる悪の首が引っ付けられ、そいつが頭脳の代わりに青年を怪物にしていくお話。

双頭人間については古クオリティで、非常に頑張って二人羽織してるようなノリ。青年の巨漢さはこのために…。

そこに加えて、へんてこな音楽に、雑めの画面繋ぎ、妙な薄暗さ、画質の悪さ…そんな具合に割りと全体はポンコツなので、ユーモラスな空気さえある作品になってます。

…が、そもそも狂ってる双頭手術やら、「身寄無しと脳死揃ったわ！くっつけたろ！」やら、自分の身体を使って行われる殺人に涙を流すしか無いダニーやら、起きてることはどう考えても普通にエグめ。他要素の質との温度差で変な笑いが出ます。
これで他がマトモな質だったら重すぎた感もあるため、ちょうどいいのかも…。ほんとに？

なんかこの時代に特有な、あっさりと切り捨てるような胸糞悪さって何なんでしょうね。凄く気分が悪い訳では無いんですけど、「でももう化物じゃん」っていう無情さがあると言いますか…。本作も…少しオススメ🤦

個人的に気に入ったのは、2人分の顔洗うとこです。