Torichock

カノジョは嘘を愛しすぎてるのTorichockのレビュー・感想・評価

2.4
「カノジョは嘘を愛しすぎている」

旅の出先でテレビで鑑賞しました。
公開当時、何を血迷ったか観に行こうとしていた自分に、飛び蹴りをしたくなるようなツッコミどころ満載の映画で、テレビ放映ということもあり、ヤジを入れながら観るには最適の映画でした。

いわゆる岩井俊二みたいなぽわーんとした光や、逆光をフル活用しまくりのよさ"気"な映像にぶち込まれる、雑な演出にテンションマックス!
フライデーされて事務所に怒られた直後に思いっきり外で会ったり、反町演じるプロデューサーが、ただのロリコン疑惑や、主役の女の子が同じバンドメンバーを突き飛ばしてアキを連れた走る距離が、渋谷タワレコ→旧東急百貨店→渋谷・代官山間の陸橋の下って、お前ら逃げすぎだろ!チンピラに追われてるならまだしも!で、次会った時は普通に会話してるという具合。
大原櫻子って子は、ちっとも興味ありませんし。

とかいいつつ、ツッコミ入れながら観るには最適の映画。
そしてその最たるものは、反町演じるプロデューサーの言い草の数々。
それは、1997年に歌手デビューをした反町自身に向けたメタ構想だったとは!この映画おもしろっ!

"練習をいいことだぞ、弾いてるフリが上手くなる"
"恵まれたデビューに感謝しろ"
"大半の音楽は、誰にも気づかれることなく消えてゆく"

こんな役を引き受けた反町の男らしさに、POISONでした。

本当に酷い映画で狂人としか思えないキャラ達のツッコミどころ満載のでしたが、三浦翔平が本当にイケメンで、男の僕もウットリしたのでそれは良かったです。
最後に、"桐島部活やめるってよ"で映画秘宝落としたあいつの顔がどうしても好きになれないです。あいつも"悪の教典"でハスミンに殺されればよかったんだ!
Torichock

Torichock