自殺願望に取り憑かれた元麻薬中毒患者の青年の最期の二日間。
女の子と寝てたり楽しそうだけど、実は何も感じる事はできない。親友に会いに行き、どんなに優しい言葉をかけられても受け入れられない。
「どんな最期でも自分で決めた事だから悲しまないでほしい」「34歳で何もない自分。ゼロからスタートするのは嫌だ」
自滅する以外に選択肢が無い苦悩がじわじわと迫る。静かな恐怖に震えた。
何度も電話し…別れた恋人に引き留めて欲しかったのかな…あの留守電を聞いた彼女は、これから一生悩みそうで気の毒すぎる。
ルイ・マルの『鬼火』も早く観たい。