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オスロ、8月31日のこのネタバレレビュー・内容・結末

オスロ、8月31日(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ふつうにしごとをこなして、ひととコミュニケーションを取って、何事もなく過ごしていたのにふと帰路で自己嫌悪に陥るあの感覚
なんかもっとうまくやれたんじゃないか、とか、なんでもっと明るくできないんだろう、とか(でもそれが自分なんだとのみこむしかなく)
身に覚えがありすぎるカフェの喧騒のシーン、何度あんな風に溺れかけたことか、でも私のそれはなんか人生なんてどうでもいいやっておかしくなっちゃうようなきもちもあって
だからこんな風にまだのうのうと生きているし

主人公の選択、自分には世間に対するいろんな顔があることがときに不安になり、しかしつまるところ自分は自分でしかいられない、ことに耐えられなくなりそうなあの一瞬、のようなものか
人間たちのこんなこと地球は知る由もない、とおもったり
何回目の9月1日なのか、何回目の朝日なのか、この先もずっと日は昇り沈み、繰り返すのだとおもうと気が狂いそうにもなる、私たち人間の命の尊さ、なんて、なにをよすがとすればいいのか

たいした興味もないままバーやパーティーに足を運んだり、思い出に縋ったり、気の向くままにひとと近付いて、離れて、そんなことしていたらもうどこにいればいいのかわからない、
例えば死と隣り合わせの戦時中などとはちがって、そんな予感がまったくしないからこそ、しねるんだよな、とか考えてしまう
薬物依存の男の映画、として見始めたのに気づいたらじぶんのなかに入り込んできている
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