千年女優

アメイジング・スパイダーマン2の千年女優のレビュー・感想・評価

5.0
蜘蛛の力を持つスパイダーマンとして街の平和を守りながらも、愛する彼女グウェンの亡き父と交わした「彼女を危険に晒さない」約束との狭間で苦しむピーター。そんな中でも悪の芽は咲き続け、自身との因縁から生まれてしまった三人のヴィラン、エレクトロ、グリーン・ゴブリン、ライノに立ち向かう孤高の姿を描いたヒーロー映画です。

興行収入振るわず、予定されていた続編も打ち切りになってしまったアメイジング・スパイダーマンのシリーズ最終作ですが、個人的には至高のアメコミヒーロー映画です。それは本作のラストシーンが、愛してやまない日本の漫画『るろうに剣心』の大好きなシーンを、ほぼそのままのフォーマットで再現してくれているからに他なりません。

その大いなる力を持ってしても大切なものを守れなかった絶望から座り込むヒーロー。しかし、その弱々しい迷いとは裏腹に、その手には強く握りしめて離せぬ想いがありました。「目に映る人々の平和を守る」、その決して捨てれぬ自らの真実に気付いて復活し、自らの後継者たる少年の危機へと馳せ参じるその様、正に威風堂々(Amazing)。
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