AmiHaru

アメイジング・スパイダーマン2のAmiHaruのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

マーク・ウェブ監督による、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズの2作目ですね。
個人的にはアメスパの2部作のなかだと一番好きな作品ですし、だからこそ本当に勿体ないなとも思う作品でもあります。

まず映像が、歴代のスパイダーマンの映画のなかでも段違いに良かったです。
特にエレクトロ戦に関しては、もう観ていて本当に痺れましたし、当時映画館に観に行ったりもしたんですが、またもう一回映画館でこの迫力満点の映像を拝みたいなとも思いました。

本作では3人ヴィランが登場するんですが、なかでもジェイミー・フォックス演じるエレクトロがもうとにかくビジュアルが迫力満点でしたね。
個人的には歴代のスパイダーマンの映画に登場したヴィランのなかで一番好きなキャラクターですし、だからこそ『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』での登場が決定した時もすごく嬉しかったです。
ただ、やっぱりこの青いエレクトロに関しては初見時かなりインパクトが強かった記憶がありますし、ジェイミー・フォックスの演技ももう最高でした。

この他にも、同じくヴィランとしてデイン・デハーン演じるハリー・オズボーンも本作に登場するんですが、こちらはライミ版でジェームズ・フランコが演じていた同キャラに比べるとちょっと悪役の印象が強めだったんですが、改めて観てみるとライミ版と比べてみても、可哀想なイメージが自分の中で強くなりましたね。
オズボーン家に代々遺伝している不治の病を治すためにゴブリン化するという設定でしたので、どうも憎みきれないところがありました。
しかし、そのゴブリン化した直後に彼がピーターにした所業は、到底許されるものでもありませんが。

そして、本作ではピーターにとっては本当に辛くて悲しい出来事が頻発してしまいますし、特にグウェンの行く末に関しては、本当に涙なしでは観れなかったです。
ただ、それでも最後には覚悟を決めて再び“親愛なる隣人”として立ち上がる姿に感動しました。
あのスピーチは、もう名場面です。

結果的に後に世に出たMCU版で成功を収めた『スパイダーマン』シリーズな訳なんですが、個人的にはこの『アメイジング・スパイダーマン』シリーズも気に入っており、むしろライミ版以上に続編をやって欲しかったシリーズでもありますので、MCUとの合流に伴い、続編やスピンオフの計画が打ち切られたのは本当に残念でしたし、同時にここで打ち切ったのは勿体ないなとも思いました。
可能ならば、本作にもチョイ役で登場していたフェリシティ・ジョーンズ演じるフェリシアがブラックキャットとして活躍する作品だったり、そしてアメスパ版の世界線におけるシニスター・シックスや、ヴェノムの暗躍も観てみたかったです。
AmiHaru

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