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アメイジング・スパイダーマン2のtetsuのレビュー・感想・評価

5.0
スパイダーマン祭り、5本目。
何度目かの鑑賞!

「"ヒーロー"になりたい!」

この作品を観終わった後、僕は純粋にそう思った。
(↑ちなみに、いい年をした大学生です。笑笑)

物語は、ピーターの父の"時計"のアップから始まる。
あまりにも偉大な研究によって、命を狙われていたピーター夫妻。
彼らの乗る飛行機は突如襲撃され、
墜落の間際、夫妻はわずかな希望を"ルーズベルト"に隠した...。
それから、数年後、
スパイダーマンという大いなる力によって、人助けをする一方、助けられなかった人達への罪悪感を感じるピーター。
恋人・グウェンに対しても彼女の父に言われた言葉を忘れることができず、友達からスタートすることになるのだが、その裏で、彼を襲う"歯車"が少しずつ動き出そうとしていた。


今回は、勝手に決めた日本版キャストを先に紹介。笑笑

エレクトロ→EXILE ATUSHI

ハリー・オズボーン→本郷奏多

北斗の拳にでてきそうな強盗
→ダチョウ倶楽部・上島

う~ん、EXILEのATUSHIさんが出たら、イメージソングはATUSHIさんのバラードになるでしょうね。笑笑
(「シビルウォー」の時、そんなことがあったような...。笑笑)


それはさておき、「シャイニング」のカーペットが出てきたり、以前観たばかりの「欲望」のポスターがあったり、映画好きのマークウェブ監督の様々な仕掛けについても書きたいのだが、今回はそこらへんは省略。笑笑
以下に参考サイトを貼っておくので、興味のある方は、是非!!笑笑


参考
「アメイジング・スパイダーマン2」もキングの影響を!?: スティーヴン・キング研究 ...
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/199948/174263/79528024

ネタバレ注意!『アメイジング・スパイダーマン2』のトリビア35選 ...
https://ciatr.jp/topics/37921


最初のカットが時計なのはもちろん、
スローモーションのシーンが多用されたり、
最後の決戦の場所も時計塔であるように、
この作品全体として「時間」というテーマが描かれていたと思う。
このテーマは、色んな作品で使われてきた古典的なテーマではあるが、演出が上手く、物語を見終わった後、
"流れる時間は誰にとっても同じだけれど、たとえ短くても長くても、そこに濃さがあることが重要だ"
というメッセージが自然と伝わってきた。

ところで、誰にとっても、時にふと観た映画がその先の人生観や方向性を変えてしまうことがあるが、僕にとって、この映画は間違いなく、そうであった。

僕自身、設定がどうこうとか、そういう細かいところを結構気にするタイプの人間なのだが、
どんなに設定に粗や雑なところがあっても、
作り手の気持ちが伝わってくるような、鳥肌が立つほど素晴らしいシーンがあれば、それは名作だと思っている。

この映画の場合、確かに敵のキャラクターに関しては、旧トリロジーと比べるとやや描き方に難があるものの、
ラストシーンで、ピーターがある出来事によって悲しみの淵に落ちた後、なにが起こり、どう行動したか?
そこに僕は鳥肌が立った...。

「誰でもヒーローになれる」
そう高らかに宣言するようなあのラストは、私たちに勇気をくれる、マーベル映画屈指の名場面であろう。

この映画が僕に与えてくれた影響力は計り知れない。
何気ない日々の大切さ。
もし、その終わりがくると知っていても、その日々を大切にすること。
この作品がそれを教えてくれたことは僕にとって何事にも代えがたい。

ちょうど一年前、僕の母は病気で他界した。
余命わずかと聞いた時、僕はその事実を受けとめきれず、何もできなくなりそうだった。
しかし、この映画の存在は"わずかな時間でも大切にするべきだ"と後押しをしてくれた気がする。

僕が母との最後の時間を、後悔なく大切に過ごすことができたのは、この作品のおかげかもしれない。

僕にとって、スパイダーマンは大好きなヒーローだ。
どんな逆境に立たされても、その明るさで多くの人々を救う。
その姿は、幼い頃から僕に大きな勇気を与えてくれた。
しかし、周りの人々に笑顔を振りまき続け、
辛い顔を一切見せなかった"母"こそ、
僕にとって今でも一番の"ヒーロー"である。

言い方はおかしいかも知れないが、
僕もいつか、みんなを笑顔にできるような、
そんな母の様な「"ヒーロー"になりたい!」

この作品を観終わった後、
母の事を思い出し、僕は純粋にそう思った。

2021/12/31 追記
先日、鑑賞したら、"愛する者との限られた時間をどう生きるか"というテーマが冒頭で端的に示されており、スパイダーマン登場前に号泣しました。(その後、5回ぐらい泣いた。←異常な偏愛)

時計と僕のヒーロー — Filmground
https://www.filmground.net/posts/2018/10/13/sweet-country-4cjpp-bw8s3-pc7yz-4sc7r
(こちらにもコラムを書いているので、もし、お時間があれば!!)
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