このレビューはネタバレを含みます
とても言葉にしにくいけど、"生活"の愛おしさと怖さを同時に強く感じられる
生活の何かが起こる点の部分ではなく線の部分で紡がれていく映像
それは他の多くの映画やドラマでは表れない時間だと思う
大学の先生が言っていたひとつずつ省略出来ないものを作っていくという編み物の比喩は確かにと思った
他の事を考えずに集中してみてほしいというエゴみたいのを感じない印象が他のどんな映画よりもあってぐるぐると頭の中で関係ないような事まで考えているのは心地良く感じた
少しずついつも通りにいかないルーティンからどこかが健全でなくなってしまった彼女をある衝動が襲う
それはみててもじわじわと感じられてきて、3日目は特に上手くいかないことが増えていて、特にベランダから下を覗き込んだ時に怖くなった
だから自ら命を絶つよりよかったとも思った
現代だとスマホとかで間の時間を埋めて、それが余計な事を考え過ぎることを防いでいる面があるからそれは良いよなと思う
でも自分だったら家事をやるってなったときもずっとラジオか音楽を掛けたり、動画再生した横に置いたりしちゃうから異常な状態かもとも思う