フジタジュンコ

降霊 KOUREIのフジタジュンコのレビュー・感想・評価

降霊 KOUREI(1999年製作の映画)
3.6
幽霊を殴る人、工藤D(「コワすぎ!」)以外に初めて見た!!!!!

久々にホラー映画で「怖い」と思えてとても嬉しくなってしまいました。コワ嬉しいという不思議な感覚…!

ここに幽霊がでてくるんでしょ!?わかってるんだから!!!からの、いたーーー!!!!という、異形がちゃんとそこにいてくれる謎の安心感と、造形や雰囲気の不気味さにゾワゾワさせられました。横柄なサラリーマン役の大杉漣に取り憑いていた赤い服の幽霊や、妻である純子(風吹ジュン)にはりつくような少女の腕のシーンは白眉かと思われます。

一方でストーリーとしては主役の40代の夫婦に共感できるところがなく(「いいことないかな」って純子は言うけど、愛する人と平凡に家で家事をして過ごせるのがもう既にいいことなんよ…)つっこみどころが多すぎで、これは笑ったほうがいいのか?と思わされる展開も多々ありましたが、総じて画も素晴らしく、良いホラーでした。