Kiki

ある過去の行方のKikiのレビュー・感想・評価

ある過去の行方(2013年製作の映画)
4.0
フランス/イタリア発
アスガー・ファルハディ監督の脚本にまたヤラレました

人間関係を探り紐解く流れどうやったら解けるのか?「過去」に戻り場面ごとに張り巡らされた伏線を回収する、繊細に…

離婚する夫婦の人間ドラマと新たに夫婦になろうとする男の置かれた状況《心理ミステリー》
「誰のせい⁈」と罵り合う不甲斐ない大人達と前夫の子供と連れ子…居心地の悪い家だけど、子供にとっては帰る場所
この子供一人々々の台詞と心理描写がグサグサ刺さる。フランスなので意見をはっきり言う

「それでも人生は続くよ」

どうしようもない自己中な母親マリーをベレニス・ベジョがイライラさせる好演!お人好し風な元夫も微妙な感じが良い人だけどパッとしない。
タハール・ラヒムの色気には魅かれる。終盤になると妊娠を事故と言うバカ男の愛がどこに向いてるのか?
長女リュシーに投げかけられた衝撃の告白…なぜ自殺をしたのか?そこからの急展開が秀逸


一筋の涙が美しすぎる。。。


ラストシーンに込められた『過去の行方』
ファルハディ監督映画見た中で今作のラストが
1番好きかも
Kiki

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