ある過去の行方の作品情報・感想・評価・動画配信

「ある過去の行方」に投稿された感想・評価

naru

naruの感想・評価

3.8
「まだ親を頼らないと暮らしていけない子供達」を、引きずり回すんじゃないよ..

と、鑑賞者を同情と怒りの渦に巻き込むのが本当にうまいな
暗くて長い話しだった。
そしてよくわからないエンディングだった。
ちょこちょこ騒動が起こるから長くても飽きなかった。
映画館を出たら、同世代くらいの人に話しかけられた。「この映画って結局、自業自得ってことですよね」。確かにそれはそうだ。でも、それほど浅はかなものではない。彼もそうおもっていただろう。
イランからやってきた男はふわっと包むような包容力を持つ。かつての妻は日常に緊張感を持ち、周囲にとげを向ける。再婚を望む相手は植物状態の妻を想い、何か無関心な雰囲気。その大人たちの三角関係に巻き込まれている3人の子供。長女は、再婚を望まず、阻止しようと二人のメールを妻に転送、自殺未遂を起こし植物状態にしてしまったという罪悪感を持ち続ける。妹は幼い目線で、大人の細かい仕草、言葉と緊張感を感じ、再婚相手候補の連れ子は新しい生活になれなく、二階で寝かされたりとふらふらたらいまわしにされているような状態だ。
この5者+1が巻き起こす物語。静かに語られる人間とある謎を追うサスペンスドラマでもある名作!
またまたこんな感じなのね〜
いつものようにただの離婚話から、あっちこっちに飛び火…やっぱりこれといった事件も起きないんだけどね。
分かっててもなぜかハマるのが、この監督の魅力だな。

こんなに視点の変わる作品って、下手すると気持ちがついていかないんだけど、その時々でそれぞれの人の立場で考えてしまう不思議。ラストもえっ!?って形(人)で終わるけど、それはそれで受け入れられるという、これまた不思議。

あの旦那さんと別れた理由が見つからないし、奥さんには最後まで余り共感が持てなかった。
これ、連ドラに向いてる気がする。
Mi

Miの感想・評価

3.0
うーん。あんまり自分には合わなかった。子役達の演技も良かったけど話自体がかなり地味だった。
yukko

yukkoの感想・評価

3.1
コレ、観てたわ💧初っぱなのペンキのくだりで思い出した。
でもどんなだったか思い出せず観進めていくと…こりゃ忘れる訳だ。全くもって面白くない😥
謎が全然興味をソソられない。不穏さが足りない。意地悪さが足りない。ファルハディらしさが無い。

観たかったのと違う😫!!

もう観られるファルハディ映画は全部観た。他のファルハディ作品は観る術が無い。新作が待ち遠しい。
重厚で濃密な人間模様。
愛情の前には雨が降り、感情の前には霧が立ちはだかる。
会話は空疎で口を滑るのに完全に本心は上滑りで結局は口唇から剥がれない。
子供には子供の、夫婦には夫婦の、家族には家族の事情があって、
容れ物がなんであれ詰まるところ個人の集まりでしかない。

不倫が元凶なのだけれど些細なボタンの掛け違いが巻き起こした悲劇の代償が大き過ぎる。
喪失と再生の物語というより破壊と再生産の物語。
利己的で保身ばかりの大人たちに翻弄される子供達のヒステリックな繊細さが胸を打ちます。

丁寧な作りで良い。
grimerlm

grimerlmの感想・評価

4.0
もうすぐ離婚する別居中夫婦と浮気相手夫婦の間にある過去の出来事にみんな引きづられていて、嘘というよりか知っていたけど言わなかった事や黙っていたことが少しづつ明らかになっていき、どんどんお互いの不信感や猜疑心が高まっていく話。自分が子供なら家出したいかな。両親もただの未熟な人間ということを子供の頃から悟られちゃうのもどうかと思う。
いやぁ凄かった。ある夫婦が離婚手続きのため再会するというたった一つの行動から、目まぐるしく錯綜する疑念や憶測。憶測を憶測と思わせない各々の主張や立場が、構成の巧さによって観ている側を視界不良に陥れる。人間の本質を突く二転三転劇に胸が痛みっ放し。

そして何ひとつ問題なしの配役。オールキャスト甲乙つけ難いほどの憑依ぶりが素晴らしい!

ラストは鎮静剤的。でも詰まるところ、◯◯する事がいちばんいけませんね。
アスガー・ファルハディ監督作品初です。
邦題が見事。
本当その通りの話で、みんなが責任と苦悩を持っている。
徐々に紐解かれる真実はサスペンスとはまた違った緊張感。
大人によって振り回される子供がツラい...。
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