ある過去の行方の作品情報・感想・評価・動画配信

「ある過去の行方」に投稿された感想・評価

BOB

BOBの感想・評価

3.8
イランの名匠アスガー・ファルハディ監督のヒューマンサスペンス。

離婚手続きのため元妻の住むパリへやってきたイラン人の男が、元家族が抱える人間トラブルに巻き込まれる。

🤝

新作『英雄の証明』の予習も兼ねて。『別離』や『セールスマン』とは異なり、舞台がフランスとなっており、イラン独特の文化は扱われていない。

「ある過去の行方」見事な邦題だ。
一組の夫婦の離婚劇に始まり、その周囲の人間関係の綻びが次々と露見してくる。淡々とした会話劇が続くがエンタメ性もしっかりあり、何層にも上塗りされた「ある過去」の真相がどんどん見えてくる。良い気分はしないが、興味深い人間ドラマだった。

自分勝手な解釈、責任転嫁、見栄、嘘。見せかけの人間関係がガラガラと崩れ落ちていく。意味深なラストカットはどう解釈すれば良いのだろう。愛を失った者たちが流した涙なのだろうか。

ベレニス・ベジョ(『アーティスト』)の存在感。一番自己中で他人を突っぱね続ける女・マリーを熱演。とてもストレスが溜まった。爆発力もあった。

冒頭の空港での再会シーンを始め、ガラスやドアが登場人物の距離感を表す重要な役割を果たしている。音響とも連動していて、お互いの姿は見えているのに声が聞こえない、すぐ側にいるのに心が通じない、などともどかしくなるシーンが多々あった。

大人たちの都合に振り回され続ける子どもたちが、可愛そうでならない。家庭環境の重要さを痛感させられる。

220

このレビューはネタバレを含みます

凄いな、これも。息を詰めるように見てて疲れました。途中、ママの出て行けにキレそうになりましたが、我慢してよかったです。
ウニウニした話をここまでちゃんと見せる力量に驚く。下手だったらこんなややこしい話嫌になると思う。子どもたちも良すぎる。タハールラヒムはいつも可愛い。
イランの優れた監督さんをまた知ることができてよかった。
依緒

依緒の感想・評価

4.0
7人の登場人物がそれぞれに抱えている本音や問題。
人はお互いの気持ちや状況を口に出さずに憶測で分かったつもりでいる。
一人の女性と元夫、今彼、娘2人、今彼の連れ子、従業員。
本当の心の内は言わなければ誰にも分からないし、口に出した時初めて知ることがあり、そしてかけ違えたボタンや狂った歯車が正常に動き出す。
最初はただの複雑な家庭でのイライラのぶつけ合いかと思いきや、
元夫婦の関係や長女の反抗と家出。連れ子の反抗とイタズラ。
妻の妊娠。
今彼の奥様の自殺の真相。
従業員の苛立ち等、本音でぶつかり合うことで明らかになっていく本心と真相。
大きな事件が起きる訳では無いけれど、逆にリアリティがあってザワザワするし、物語に没頭してしまうヒューマンミステリー。
ntm723

ntm723の感想・評価

3.6
ベレニス・ベジョが出てるから観たけど、2/3ぐらいまで彼女の演じるマリーがヒステリックで無責任でひたすらに胃がムカムカした。
全員に噛み付くやん。
複雑な家族関係や秘め事が会話を通して少しずつ明らかになる。
これがファルハーディ監督か。

俳優さんが皆迫真の演技。
アリー・モサッファさんも良かったけど、昨日観た「めぐりあう日」にも出てたファド役の少年は難しい役を見事に演じてる。
いつも親のエゴの被害者。いつになったらあの子は幸せになれるの…。
親の離婚は子どもの心に深い傷を負わせるものだけど、その中でもこれは断トツトップクラスに地獄の状況。

それぞれが抱えてた不満や疑念が理由でやってしまった小さな悪戯や言動が、一番最悪な結果を招いてしまったケース。
NOB

NOBの感想・評価

3.4
 いやぁ〜気性の激しい女性やわ、

 ドレスの汚れは誰が付けたんか知りた  
 かったな、
 あのガキやと思ったのに、


 ちょっと前の作品も離婚の話 やった  
 なぁ…「別離」や、

 あの人、ニューヨーク親切なロシア料理
 店の、、あぁ〜やっぱり
誰もがそれを知っているの監督さんだった納得🫡自己中ヒステリックな母親にずっとイラついたけど最終再婚相手がクソじゃない?
spica

spicaの感想・評価

4.0
え、この感じで終わるんだと驚いた。
子供はなかなか苦労だなぁ。親が大人になれてない⁉︎

ずっと見たかった映画。
この監督の作品どれも好きだ。
Kuroita

Kuroitaの感想・評価

4.0
「別離」の監督さんだった。
人は愛憎を抱えているけど、一見愛に見せかけて憎だったってこともある。
憎を感じていたつもりだったのに、愛だったってことがこの映画のテーマみたいに思えた。
まぁ、愛憎どちらとも「別離」できないから、苦しむのであって、人間の心理を鬱々と静かに描き出すのがうまい監督さんだなぁって思った。
んの

んのの感想・評価

3.9
母のマリーと娘リュシーが
そっくり
フアッドがお上手!
混み入ったお話〜
AOI

AOIの感想・評価

3.7
【終始不機嫌なシングルマザー マリーが元夫、今の恋人、子供たちを巻き込む静かな泥沼劇】

映画には登場しない最初の夫との間にはリュシー(17歳)とレア(小学生)という二人の娘がいる

現在は既婚者の恋人サミールとその子供フアッド(5歳男子)が同居しているが、家族仲は悪そう

4年前に別れた2番目の夫アーマドと正式に離婚する為に彼を呼び寄せるところから始まる

このアマードがまた面倒見が良く、母と折り合いの悪いリュシーも慕うが、腹立たしくなるほどの泥沼劇は止まるところを知らない

引き込んでおいて突き放すツンデレ監督🎬自分の不始末を棚に上げる人を描くの上手いな
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