世界から逸脱したひとたちが生きてゆくためには。
手垢のついたこのネタで、特に派手な展開もなく(起こってるエピソード自体は結構過激なんですが)淡々と進むもんだから、久々にハズレを引いたかな、とおもたのですが、ラスト10分で若干ひっくり返りました。
世界から逸脱してしまったひとたちがこの世界を生きてゆくためには。
なにはともあれ、この世界の枠組みに必死のパッチで迎合するかあるいは。
これまでの世界とは違う、自分たちが生きやすい、もうひとつの世界をつくるしかない。
後者に落ち着くおはなしを、言われてみるとパッと思い出せない。
むしろ現実にはなんだかんだこの結末になる場合が多いのかもなあ、とも。
いつまでたってもどこへいっても争いも諍いも耐えないのはたぶんそういうことなんでしょうし。
自分たちとは違うものは、自動的に敵だと認識するのが生物としての本能でもあるわけですし。
ということはこれはやはり壮絶なバッドエンドなのでしょうか。
世界は、正直いくつもあっていいと思うのだけれど。
敵認定の本能を超えるなにかを夢想したいところもありまして。
この先のものがたりを観たかったなあ。と思う次第。惜しい。
シアーシャ・ローナンだったんだ。エンドロール観るまで気づかなった。地味にショック。