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イップ・マン 最終章の福福吉吉のレビュー・感想・評価

イップ・マン 最終章(2013年製作の映画)
3.0
イップ・マン(アンソニー・ウォン)は香港へ移住し、労働組合の屋上で暮らしながら、そこで詠春拳を教えていた。しかし、香港の経済状況は厳しく、妻のウィンシンも香港へ来るが、すぐに中国へ戻った。弟子たちに支えられながらもイップ・マンに病魔が近づいてくる。

香港移住から逝去までの長い期間を一作にまとめているため、駆け足ぎみではあるが、イップ・マンの人としての一面を大きく描いているように感じました。それと同時にイップ・マンを支える弟子たちも様々な困難に遭う姿を描いており、香港の詠春拳一門の物語のように感じました。

イップ・マン演じるアンソニー・ウォンは、最初はやつれた印象を受けたが、それが晩年の姿の切ない感じが出ていて最後にはしっくりきました。イップ・マンの息子がナレーションしているのも客観的に描いている感じがして好きでした。

しかし、イップ・マンは「他人に頼りたくない」と言いながら生活のほとんどを弟子に支えられていたのはどうかと思いました。働いている描写が無かったけど、どこからお金を得ていたのだろうか。

イップ・マン自身の格闘アクションは少なめですが、スピード感があり、相手を手数で圧倒する姿は見応えがありました。また、弟子たちも強くて師匠とともに闘う姿は詠春拳一門の団結している感じがしてとても良かったと思います。

ストーリー展開が淡々と進み、盛り上がるところが少ない点が気になりました。イップ・マンの人生を静かに描いている作品なので仕方ない部分かもしれません。

普通に面白かったと思います。

鑑賞日:2022年11月17日
鑑賞方法:Amason Prime Video
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