エアール

NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲームのエアールのレビュー・感想・評価

3.5
ナーヴ・NYへようこそ!!
制限時間は24時間、
これは覚悟を試すゲームです。
ゲームを始めるにあたり2つのカテゴリーが存在し、どちらかを選択する
ーー視聴者か、挑戦者か。

視聴者ならば視聴料を
挑戦者には賞金と栄誉を。

ゲームの3規則
・挑戦は自分の携帯で撮影すること
・挑戦に失敗、あるいは棄権した場合獲得した賞金は没収されること
・密告した者には制裁がくだされること


スタテン島で母 ナンシーと2人で暮らす高校生 ヴィーナスことエマ・ロバーツ。
芸術大への入学を希望するヴィーだが、
2年前に兄が18の若さで亡くなり、それ以来ナンシーはヴィーを自分の側に置きたがり
進学についても自宅から通える公立大への入学を強く勧めるのでありました
ーーナンシーを演じたのはジュリエット・ルイス。

ヴィーは親友 シドニーから
今流行りの視聴者参加型オンライン・ゲーム/NERVEの存在を知らされる
ーー視聴者が出した指令をクリアしていき賞金を獲得するゲームのようだ。

自分には縁のないゲームとその時は他人事に思うヴィーだが
親友の強い勧めとお節介、密かに想いを寄せていた相手からは”タイプじゃない”と言われてしまったヴィーは
気の高ぶりからNERVEに挑戦者の立場で参加することに。


見知らぬ他人と5秒間キスをする、
10分で市街へ移動する、
高額のドレスを試着する、…

次々と視聴者から出される指令を
自分と同じく挑戦者で、得体の知れない男 イアンことデイヴ・フランコとパートナーを組んでクリアしていくヴィー。
賞金獲得も、100ドル、200ドル、1500ドル、…とどんどん高額に。
そんな彼らの視聴者は爆発的に増え続け
2人は瞬く間に時の人となる。

だが、時が経つにつれ徐々に
このゲームのもう一つの側面が見え始める。

過激さを増す視聴者からの要求、
自分の知らないところで相手、ないし他人が自分を巻き込んでいるかもしれない
ーー言葉巧みに誘導されていたり、もたらされた結果が必然的なものであったりと、
ネットに詳しい友人 トミーはイアンを不審に思い何者なのか調べ始める
ーー彼のプロフィールは見つからず、SNSの情報でもまったくヒットしない。
闇サイトでも調査を進めると、過去に彼がゲームに参加していた事実が明らかになる。どうやらワケありの様子、
ゲームを通じてお互い意識するようになるヴィーとイアン、
”視聴者”、”挑戦者”、とは別に密かに存在するもう一つのカテゴリー、…。

刺激がない日々に飽き飽きしていたり、周囲の環境に不満を持っていたり、自分自身に自信がなかったり、そんな人らが1つのゲームにどっぷりのめり込んでしまう、ある種の恐怖と洗脳、ほいで集団心理。

匿名だからと、もの見たさに違法であると知っていても
それを容認してしまう人間心理の怖さを上手に拾ってますよね。

SNSやネットが当たり前のように普及する現在だからこそ考えさせられる部分かな〜と。
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