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死霊館のGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

死霊館(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

1971年。ロードアイランド州ハリスヴィルの一軒家に引っ越ししてきた家族は、恐ろしい現象に悩まされ、ウォーレン夫妻に助けを求める。

調査の結果、その家そのものに複数の悪霊がとり憑いていること、とりわけ邪悪な魔女バスシーバが、すでに母キャロリンに憑依していて子供を殺させようとしていることが判明。

エドによる悪霊祓いが始まる。

これが結構なレベルで「聖書」と合致しているので驚いた。

「聖書」の四福音書(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ)には、イエス・キリストが悪魔の誘惑に打ち勝ったことや、とり憑かれた人から悪霊を追い出したことが記されている。

例えば、マルコ1章23節~28節には「人に憑いた汚れた霊」に対して、イエスが「彼(憑かれた人)から出てきなさい」と叱りつけた場面が記されている。
結果「汚れた霊は、彼(憑かれた人)に痙攣を起こさせ、声を限りに喚き立ててから、彼(憑かれた人)から出て来た」とある。

イエスは、その権威ゆえに直接、悪霊に命令することができた。
が、イエスの弟子たちが悪霊を追い出す為には「イエスの名」を使わなければならなかったことがマルコ10章17節に記されている。

だから、エドがバスシーバに「父と子と聖霊の名によって」呼び掛け「神の力によって地獄に戻れ」と命令したのは「聖書」的にも正しい方法だったと言える。

しっかりとした調査に基づいた作品だと感心した。怖くはない。

ついでに。
「聖書」的には、悪魔と悪霊と魔女は別々の存在なんだけどね。
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