パンケーキレンズ

ある愛へと続く旅のパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

ある愛へと続く旅(2012年製作の映画)
3.5
とりあえず
老けメイク秀逸!
目元のシワ、芸術的!!

人間の心を描く作品に於いて、この年月を刻み込むシワ・・・
重要でしょうよ!
(美術的な)この完成度、この作品に対する真摯な態度
冒頭のペネロペの容姿を通して、まずそこに恐れ入りました

人生に光が射す瞬間・・・の映画

見えない真実によって、暗闇に閉ざされることもあれば
思いがけない真実によって、光が射すことも…

一組の男女の愛の物語
すれ違いの原因が不妊とあって
同じ女性としては胸が痛いです
だから、ペネロペの苦悩とか決断とか
何も否定できない、生きザマを描いた力強さがあります
それだけでも、十分ストーリーとして成り立つのに
あの時代、あの場所・・・
とんでもない結末でした

壮絶過ぎて、なんというか
ミステリーの謎解きのような
そういう色調になってしまったのは、ちょっと残念

その辛過ぎる現実を、どう受け入れるのか

どう生まれ変るのか

そういう部分をもう少し観たかった気もします

恋人に対する愛
子供に対する愛
その真価が、交錯するドラマ

なかなか見応えありました♪