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ANON アノンのtheocatsのレビュー・感想・評価

ANON アノン(2018年製作の映画)
1.6
人間がオールインワンのPC化したデジ社会

個人データ・映像通信・テキスト通信・過去と現在の全記録(=記憶)、それに加えてWi-Fiのようなそれら全てを他者に発信する機能が人間に埋め込まれた(?)近未来社会。
いわば全部他人に筒抜けの為プライバシーの持ち様がなく、犯罪の起こりようもなかったはずなのに、連続殺人事件が発生してしまった。
偶然一人の刑事が個人データのない女と出くわしたことで、重要参考人として追跡することになる・・・てな話。


基本設定とダークシュールな画作り・雰囲気は良好。なかなか期待が持てそうな感じはしたのだが、展開が単調過ぎて徐々にトーンダウン。
はっきり言うと飽きてしまいついつい睡魔が襲ってくる。
それからは立ち見でこらえたけれど、遠隔人間ハッキングの原理がどうにも理解しがたく、それがつまずきとなり白けた懐疑的傍観者の立場に落ち着いてしまう。

クライマックスの落ちもまぁそんなところか・・とさしたる驚きもなく、映像のダークグレートーンのように意気消沈のままエンドとなってしまった。
こんなこともままあるよね・・・

1.6の二つ星というところだが新奇性には敬意を払いたい。

002110
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