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悪の法則のbutasuのレビュー・感想・評価

悪の法則(2013年製作の映画)
1.5
豪華キャストの存在だけで成り立っている映画。無名の役者がやっていたら全く成立しないレベル。つまらなかった。

ほとんどずっとダラダラした会話劇のみでたまに暴力描写が入る構成は、タランティーノの劣化版といった感じ。タランティーノ映画はこのダラダラ会話がむしろキモで観ていて面白いのだが、こちらは残念ながら非常に説明的で退屈。それぞれテンプレのような役割を与えられたキャラクターが、テンプレのような「気が利いていてオシャレ」風のやりとりを続けるだけ。女が下着を脱いで車に跨るエピソードとかを映画のアクセントだとでも思っているのだろうか。なんだか素人が考えた「奇抜な話」を聞いているみたいでとても恥ずかしかった。いくら会話を見ていても全くキャラクターの個性が出てこないし、話も何も進まない。ようやく話が少し動くのは、映画が始まってから1時間ほどしてから。それも、ぽっと出のキャラが首をふっ飛ばされるという、どうにも盛り上がらない内容。その後もそこそこ派手なシーンはあるが、やはり基本はつまらない会話のみで緊張感ゼロ。テンポが最悪なんだよなぁ。主人公の優男はビビって泣きまくるし、怪しい女は普通に黒幕だし、チャラ男は普通に美人局で殺されるし、全ての展開が一切予想を超えてこない退屈ぶりを見せる。
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