アカネライミ

悪の法則のアカネライミのネタバレレビュー・内容・結末

悪の法則(2013年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

リドスコ流人間の性教室。『プロメテウス』や本作付近から人間を映す視線と本質への諦観が垣間見えるが、その後に『オデッセイ』を出すので観客の精神が安定しない。『最後の決闘裁判』もその系譜。

「愛する者を宝石で飾ることは
命のはかなさを知り それを賞讃することです
死神に向かって ”闇の力には負けぬ”と宣言する
不滅の石で 永遠の命を願うのです」

「人に決められたくない
だが 決断を遅らせれば先手を打たれてしまう
猶予があると思っても やがて時間切れに」
「猶予? 欲のせいで崖っぷちね」
「そもそも それが欲の本質なんだよ」

「自分が置かれた状況の事実を見るべきだ
心からの忠告だ
どうすべきだったか 私からは言えない
犯した過ちを取り消そうとする世界は
過ちを犯した世界とはもはや違う
今 あなたは岐路にいて
道を選びたいと思う だが選択はできない
受け入れるだけ
選択は ずっと前に行われたのだ」

「時速110キロで砂漠を走り野ウサギを狩る姿
見飽きない
優雅に獲物を殺す様子を見ていると 心が震える
獲物を殺す姿は興奮する
ハンターには 優雅さと美しさがある
限りなく澄み切った心もね
美しい姿と その習性は表裏一体なのよ
習性とは殺すこと
私たち人間は まるで違うわね
心の弱さが破滅の果へと導く
同意しないかもしれないけど 臆病者こそ残酷よ」
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警告の石,バイク,紐.
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