おたしん

セインツ -約束の果て-のおたしんのレビュー・感想・評価

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)
3.2
デヴィッドローリー監督作でケイシーアフレックとルーニーマーラが主演でテキサスが舞台という『ア・ゴースト・ストーリー』が頭に浮かばざるを得ない映画。
余白が多いことを途中から思い出して見方を変えてみたけど遅かったかな。
ストーリーをじっくり楽しむ作品ではないと思うので全体をそのように見れなくて少し後悔です。

正直ルーニーマーラ出てるからMarkしてたし暗い映像が多いし犯罪者の2人の愛の物語なんて言われても共感はもちろん感情移入すらできないって思いながらボーッと見てました。
脱獄して家族の元へ向かうボブと彼を待ち焦がれつつも捕まるリスクを恐れるルース。
2人の距離や空白の期間が悲しいのは分かるけどさ。
まあ悪いことしてたしって思ってたんだけどスケリットとの会話を聞いたぐらいから色々考えた。

彼はフレディと同じく自分の子供のように育てたのは何故なのか。
過去が語られていないから背景が全く分からない。
店に来たチンピラの目的は本当にボブだけ?理由は?最期は何?
バーの友人とはどんな繋がりがあった?
いらないところまですごく気になり始めてしまいました。

セリフで表現されない分こっちの想像次第でストーリーが膨らむ。
しっくりくる設定が見つかれば感想が変わるかもな。

パトリックがルースに想いを寄せていたのも正直付いていけなかった。
いつからなのか彼女とどうなりたいのかボブのことを本当はどう思っているのか。
気にかけているは分かったけど信じきれなかったな。

余白を埋めようと考えながら見ていても結局あんまり分からないまま進んでいったのにラストは不覚にも感動した。
最初と最後が繋がるというか悲しくて切なくて何とも言えない感情になった。
ハッピーエンドかどうかは置いといてラストまで見て良かったです。


ルーニーずっと見てられる。
本当に可愛らしい女性なのに一般的な女性の役は見たことないな。
何かしらいつもクセ抱えてる。
ケイシーはやっぱり声がいいね。
あの消えかけてるような掠れ声です。
放って置けない気持ちになるからこういう役ピッタリですよね。
そんでベンフォスターはまたしてもトムハーディと間違えた。
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