れいん

アナと雪の女王のれいんのレビュー・感想・評価

アナと雪の女王(2013年製作の映画)
4.5
映画館で観たし何回も観ているけど、大きくなった娘ともう一度観た。
泣ける。人物、特にエルサの気持ちを考えると本当に泣ける。何年も傷を抱えながら、本当の自分を隠して、理解してくれていた両親を亡くしプレッシャーを抱えながら生きていくのは辛かっただろうと胸が潰されそうになる。同じ城で生きてきたなにも知らない能天気なアナのことを疎ましく思ってもおかしくはないはずなのに。心から嫌いでは無さそうなところが、ディズニーっぽい。戴冠式のときに久しぶりって言ったのがいつも衝撃。同じ所に住んでるはずなのに、それだけ顔もろくに合わさないのかって。
姉妹なのに対比がすごいのがみていて面白い。どちらかと言うと、エルサと似ているところがあるので、アナのポジティブでなるようになるさみたいなところ羨ましくも悔しく感じる。

映像が美しい。スカートの翻るところとかも緻密でずーっと見ていたい。一瞬なのがもったいない。氷の表現とかも簡単なようでいてすごく難しいだろうし。髪や表情全てがとんでもない技術なんだろうなって知識がなくても分かる。

このところのディズニーの主人公の相手役は鼻で笑っちゃうような臭い台詞とか現実味の無いことを言わないし、顔もありえないくらいハンサムとかじゃなくて好感が持てる。お金持ちでもないし。アナと雪の女王は今までの夢見るようなおとぎ話ではなくて、現実を知っている大人の私でも楽しめて色んな生きる上での学びを見つけられるからすごく好き。そしてエンターテイメント性もちゃんとあるのでちゃんと子どもも観ていて楽しい。

ストーリーを通して、一番好きだなって思うのがオラフ!シリアスなシーンで、クスッと笑わせてくれるマシュマロみたいにフワフワなキャラクター。愛ってなんなのか分からせてくれる優しさや一途なところが好き!犠牲って言ったら嫌だけど、誰かを愛するって自分のことよりまず他人ってことを見事に体現してくれている。

雪山の体の大きい店主、あのシーンストーリー全体的の中で一番好きなんですよね。

アナがもう自由だ!!って歌うシーンは圧巻。ずーっと抑圧されてきたものを発散するパワーを見事に表現されている。ラストでアナが幸せそうにしているのが本当に良かった。
姉妹って良いなぁって思えます。アナとエルサ二人が笑ってるだけで本当に嬉しい。
また観たいって思える作品です。何回も観たいって思えます。
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