はやと

アナと雪の女王のはやとのネタバレレビュー・内容・結末

アナと雪の女王(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

一時期世間をうるさいほど沸かせたアニメ。

なるほど確かにこれは誰が観ても面白いし、歌も凄く良くてあれだけ流行ったのも納得。


物語も結構エグいことやってて、エルサの魔法が制御できるまで妹含めて誰にも合わさずに、城の門どころか窓まで閉めてほとんど幽閉みたいなことしてたけど、実は必要なものは愛でしたっていろいろ残酷。
もっと人と接して人の温もりとか知ってたらこんなに苦しむ必要なかったんじゃないかとか、あの実質監禁とも言っていい生活はエルサとアナにとってただの地獄の時間で、無駄でしかなかったのか...みたいに思えて、今まで観てきたディズニーアニメにはない異質さがあって凄く良かった。


でも最後のエルサが本当に幸せか...?と思ってしまうほど「Let It Go」のシーンのエルサが生き生きして見えた。
確かにあのシーンは開放の喜びの他にも自由の代償として失ったものに対する悲しさとかもあったのかもしれないけど。

男の人と出会って幸せ!みたいな役割はアナが果たしてるし、どちらかと言えばエルサはそういう典型的な幸せではなく1人でも生きていける強い自立した女性像としての役割がありそうで、一層最後の終わり方は彼女を若干縛ってしまっている感があった。
もしかしたらここは2ではっきりさせるかもしれないけど今作だけ観た場合の感想としては若干気になる。


ハンスが実は悪役なのは知ってたから、どんなヤバいやつに変わるのか楽しみにしてたけど思ったより小物だった。



歌も凄く良かったけど、聴き馴染みがある有名どころは基本前半部分で全部終わってしまったから中盤〜終盤にかけては若干物足りない気が。

「Let It Go」のシーンは思ってた倍良くて劇場で観てたら多分泣いてた。
ずっと力を隠して誰にも会えない生活を送っていたエルサの力の解放シーン超格好いい。
ここまでしないと自由になれないの可哀想だけど。

「For the First Time in Forever」も幽閉生活を経た人に会いたいアナと誰とも会いたくないエルサの対比が描かれていた。歌も良い。
今回は男女の名曲枠がハンスに取られちゃったてからクリストフとアナの曲も聴きたかった。そこは続編に期待。


続編ではエルサの魔法の秘密が描かれてたり、世間の評判的には2の方が高いし早く観たい。
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