『風立ちぬ』制作のころの宮崎駿監督、
NHKも『「風立ちぬ」1000日の記録』というドキュメンタリー番組を制作していたけど、
同時期にドキュメンタリー監督の砂田麻美さんも撮っていたのですね。
ポスターをみると、高畑勲、宮崎駿、鈴木敏夫の3人のドキュメンタリーのようですが、この映画の9割は宮崎駿監督。(高畑勲監督、鈴木敏夫プロデューサーもちゃんと出演しています)
宮崎駿さんは週6日、11:00から21:00まで、『風立ちぬ』の絵コンテを描いていて、およそ2年間かけて描き上げる。
それをたくさんの優秀なスタッフたちがアニメにするけど、
宮崎駿監督は、口うるさくて、面倒くさくて、でも、実績のあるおじいさん。
こんな人がいちいち口出しする現場は、映画内でも言われていたけど、神経をすり減らすだけと思いました。
そこから名画が生まれるわけですが…
『風立ちぬ』の主人公の声は、頭が良すぎて、口数が少ない、何を考えてるかわからない、おしゃべりが苦手…
ということで庵野秀明さんが選ばれたのですね。
庵野秀明さんが選ばれる過程が面白かった。
そして、庵野秀明さんも宮崎駿さんの頼みは断れない。
その庵野秀明さんが、この映画内で、宮崎駿監督は『風立ちぬ』で引退すると言っているけど、あの人は、映画を作ってないときは死に向かうだけだけど、映画を作り始めたらいきいきする。きっとまた映画を作り始める…と言っていたのは印象的でした。
貴重な映像を観られた点が、4.7点
ドキュメンタリーのクオリティが、3.3点
間をとって、4.0点にしました。