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アオギリにたくしてのmhのレビュー・感想・評価

アオギリにたくして(2013年製作の映画)
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私生活に問題を抱えるジャーナリストが、ヒロシマで被爆した女性と交流することで強く生まれ変わるお話。
冒頭、311の津波から。元カレから仕事をもらって、震災で生き残った被爆アオギリからヒロシマへ。そこで、被爆アオギリを移植する運動をしていた女性の壮絶な半生に触れる。ことで、勇気を分けてもらって、シングルマザーとなってもで生きていく決意を固めたという展開。
被爆者による、被爆者差別を描いているのが特筆すべき点で、ほかの差別問題同様に根が深いことを示してる。
いいよってきたひとのことを思って振ったら、そのひとが電車に飛び込んでしまうというえぐいプロットがあった。いいことが起きたらご都合主義だとばかにするのに、悪いことだと受け入れてしまうのなんでなんだろうな。
そんな負のご都合主義などもあったおかげで、被爆女性の人生に説得力が宿っていた。
導入こそテンプレっぽいけど、その後の展開には監督の力量が現れているように思う。
面白かった!
mh

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