観た人が『ヘレディタリー/継承』や『ウィッチ』を例に出すのもよくわかる消費しづらい作品で、最新作『スリー・フロム・ヘル』の絶妙に肩の力が抜けた風通しの良さとは対極にある。
ロブ・ゾンビ作品でも極めて実験的でアーティスティックな方向に舵を切った観る人を選ぶ作品。『ヘレディタリー』や『ウィッチ』のように“上手くいっているか”は別としても、やはりゾンビファンとしては嫌いにはなれない1作で、かなり甘めの評価。
『スリー・フロム・ヘル』同様に、本作でも『月世界旅行』をはじめ、映画黎明期のサイレント映画へのオマージュが満載で楽しいし、あと劇中でThe Velvet Undergroundの曲が流れると何割か増しで良い映画に見えてしまうマジック。
