ハネケ、トリアー、ズビャギンツェフの系譜に連なるような厭な映画の俊英、ミシェル・フランコ。
ブリットポップバンドのメンバーにいそうな容姿の監督だが、作る映画はとにかく冷たくストイックだ。
そんな彼の名を一躍世に知らしめた本作『父の秘密』はカンヌ映画祭で「ある視点」部門グランプリ、続いて本作に惚れ込んだティム・ロスを主演に迎え撮った『或る終焉』がカンヌ映画祭脚本賞受賞と30代にして順風満帆なキャリア。『或る終焉』のラストとか本当に物理的にも精神的にも心臓止まるかと思ったけれど、本作はなんとか普通に観られました(笑)
しかし、エンドロールは流石のハネケ譲りとあり無音!無音が一番ズシンとくる。