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父の秘密のENDOのレビュー・感想・評価

父の秘密(2012年製作の映画)
3.6
固定カメラと俯瞰で嫌でも、傍観者としての立場を強いられる。胸糞悪すぎる。リゾート地の透明な空気感と、対比される陰惨ないじめ。
娘の心理はどうなんだろう。故郷の街ヴァヤルタの海に向かって黄昏ている彼女はどんな気持ちで夕日を眺めていたんだろう。いじめの事実を公にしないのは、彼女の不注意で母を殺してしまった贖罪なのか。

父親は常に自分のことで手一杯で、いじめの兆候を感じながらも、スルーしてしまって。怒りが、ああいう形で発散されてしまったのもお門違いで。もともと、取り組む前に、感情的になって放り出すような父親なのだけれど。

仲睦まじく、同じベットで添い寝する親子なのに、コミュニケーションの断絶があったのだね。
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